1週間、背筋を伸ばして生活して気づいたこと
スマホを見る時間が減った
少しずつ、確実に姿勢をよくする唯一の方法はエクササイズしかないけれど、ホフマン氏いわく「スマホを見るときは画面を目の高さに持ってくる」といいみたい。それで姿勢が改善することはないけれど、姿勢を悪くする最大の要因の1つー猫背で画面を覗き込む癖は防げる。 そのくらい余裕かと思いきや、これが意外と大変だった。私の通勤時間は電車で片道1時間半。その間、ずっとスマホか本を見ているということは、今週まで毎日少なくとも3時間は首と肩を下に向けて過ごしていたことになる。 ホフマン氏に言われた通り、スマホの画面を目の高さに持ってきたら本当に背筋が伸びた。でも、腕がすぐ疲れるうえに、ずっと自撮りをしている人みたいになってしまうという問題があったので、今週はスマホを見る時間自体が大幅に減った(これもまた、このチャレンジのうれしい副作用の1つと言える)。
人間観察をする時間が増えた
電車やバスには、他の乗客を凝視して気付かれたら気まずそうに目を反らす人がいるけれど、前述の理由からスマホを使う時間が減った私は見事その1人になってしまった。とはいえ私は、なんの意味もなく他人を見ていたわけじゃない。みんなと比べて自分の姿勢がどのくらい悪いのかを知りたかった。とにかく、ニューヨークシティの地下鉄でスマホを見ながら背中を丸めているのは私だけじゃない。
いくらか進歩はしたけれど、私の姿勢は依然として悪いまま
姿勢の改善には時間がかかる。ホフマン氏もドレイファス氏も、現代人の姿勢が「たった1週間でよくなることはない」と言う。いまの状態次第では、ピラティスを1ヶ月どころか1年くらい続けないと完全に直らない可能性もある。 ホフマン氏によると、姿勢というのは何年もかけて悪くなるもの。「ほとんどの人は10代の頃から少しずつ姿勢が悪くなります」。でも、私はこの1週間で猫背が少しだけ改善したような気がしている。姿勢のことをずっと考えていたからかもしれないし、久しぶりに背中の筋肉を動かしたからかもしれないけれど、このチャレンジには意味があるように思うので、これからも姿勢の矯正に効果的なピラティスを続けるつもり。そうすれば、自分で意識しなくてもまっすぐに立てる日が来るかもしれない。 ※この記事は、アメリカ版『Prevention』から翻訳されました。