本格芋焼酎「だいやめ」などインドへ出荷…鹿児島県・浜田酒造、新たな販路開拓へ
浜田酒造(鹿児島県いちき串木野市)は、本格芋焼酎「だいやめ」など4製品をインドへ出荷した。日本の焼酎がインド向けにコンテナ規模で輸出されるのは初めて。国内消費が減少傾向にある中、新たな販路を開拓したい考えだ。 【写真】出荷された本格芋焼酎「だいやめ」など
インドで米の栽培や販売を行う「アスク」(山形市)などと連携し、厳しい輸入規制などの課題を解決した。インドではウイスキーが愛飲されており、同じ蒸留酒の焼酎にも商機があるとみている。
今回出荷したのは、だいやめのほか、「DAIYAME 40」、たるで貯蔵熟成した本格麦焼酎「隠し蔵」、クラフトジン「樹々」。計1716ケースで約1万300本に上る。
製品は5月31日、浜田酒造伝蔵院蔵(いちき串木野市西薩町)でトレーラーに積み込まれ出発した。今月中に門司港(北九州市)を出港し、7月にインドに到着、8月から販売される予定だ。現地でPRイベントを行い、知名度アップを図るという。
県酒造組合によると、2022年度の県産本格焼酎の輸出先は中国が約26万3400リットル(37・6%)と最多で、韓国が約11万5200リットル(16・5%)、米国が約10万7200リットル(15・3%)と続く。
浜田酒造コミュニケーション部の平石智也部長は「今回の出荷をきっかけにインド市場を開拓し、焼酎文化をインドで広めたい」と意気込む。