生田斗真、初共演の横浜流星の印象は「ストイックで色気にあふれた俳優さん」2025年大河ドラマに出演決定<べらぼう>
横浜流星が主演を務める2025年1月5日(日)スタートの大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(NHK総合ほか)に、中村隼人、生田斗真、眞島秀和、高梨臨、奥智哉、寺田心、映美くらら、吉沢悠、矢本悠馬、相島一之、石坂浩二が出演することが発表された。 【写真】「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」で主人公・蔦屋重三郎を演じる横浜流星 森下佳子が脚本を務める本作は、“江戸のメディア王”として時代の寵児になった快男児・“蔦重”こと蔦屋重三郎の波乱万丈の生涯を描く、笑いと涙と謎に満ちた“痛快”エンターテインメントドラマ。 ■“田沼時代”を生きる江戸城の人々 中村は、時代劇のヒーローでのちの“鬼平”となる長谷川平蔵を演じる。長谷川平蔵は、青年時代は風来坊で「本所の銕」と呼ばれ、遊里で放蕩の限りを尽くしたという逸話も持つ人物。のちに老中・松平定信に登用され「火付盗賊改役」を務め、凶悪盗賊団の取り締まりに尽力する。その人柄も相まって庶民から「今大岡」「本所の平蔵様」と呼ばれて絶大な人気を誇った、という役どころだ。 生田は、11代将軍・家斉の父の一橋治済(ひとつばしはるさだ)を演じる。一橋治済は、8代将軍・吉宗の後継者対策に端を発して作られた「御三卿」のひとつである一橋徳川家の当主。次々と将軍後継者が早世する中、最後に残った治済の息子・家斉が11代将軍となり、治済は「将軍の父」としてすべての富と権力を得るようになる、という役どころだ。 眞島は、田沼意次との深い絆を持つ10代将軍・徳川家治(いえはる)を演じる。徳川家治は、9代将軍・家重が言語不明瞭で体が弱かったため、8代将軍・吉宗の英才教育を幼い頃から受けてきた。家重の遺言に従い意次を側用人に重用し、松平武元らとともに政治に励んでいく。また、趣味は将棋でその腕前は高く、将棋を通じて意次との絆を深めたといわれる役どころだ。 ■大河ドラマ初出演の奥智哉が演じるのは文武両道な幻の将軍! 高梨は、幻の11代将軍の母・知保(ちほ)の方を演じる。知保の方は、10代将軍・家治の側室。家治は正室・五十宮との間に永らく子ができなかったが、側室を持つことを拒み続けていた。しかし意次の強い後押しで知保の方は家治の側室となり、家基を出産。長子出産の功労から「老女上座」の格式を賜った、という役どころだ。 大河ドラマ初出演の奥は、文武両道な幻の11代将軍・徳川家基(いえもと)を演じる。徳川家基は、幼い頃より聡明で成長するにつれて政治に関心を持ち、田沼意次の政策を批判。11代将軍として将来を期待されるが、鷹狩に出かけた折に体調不良を訴え、謎の死を遂げる。徳川宗家の歴史の中で「家」の通字を授けられながらも唯一将軍位に就けなかった、という役どころだ。 寺田は、「御三卿」のひとつである田安徳川家の七男・田安賢丸(たやすまさまる)を演じる。田安賢丸は、幼少期より聡明で、兄たちが体が弱かったため、若くして田安家の後継者、また、10代将軍・家治の後継と目されていた。田沼意次の失脚後は11代将軍・家斉の命で老中となり「寛政の改革」を行い、風紀の取り締まりから蔦屋重三郎に厳しい処分を科すこととなる、という役どころだ。 ■映美くららが大奥で絶大な権力を持つことになる家斉の乳母に! 大河ドラマ初出演の映美は、家斉の乳母・大崎を演じる。大崎は、11代将軍・家斉の乳母で、家斉の将軍就任後、大奥で絶大な権力を持ったといわれる役どころだ。 吉沢は、親田沼派の勘定奉行・松本秀持(ひでもち)を演じる。松本秀持は、身分の低い家柄であったが、田沼意次に抜擢され勘定奉行となり、印旛沼・手賀沼の干拓事業や経済政策などに従事。また、蝦夷地調査を意次に上申し、調査隊を派遣することになる、という役どころだ。 矢本は、反田沼の“世直し大明神”・佐野政言(まさこと)を演じる。佐野家は三河以来、徳川家に仕えた歴史があり、代々番士を務めた家柄。江戸城内で若年寄の田沼意知に切りつけ、重傷を負わせ絶命させた。幕府は「私憤からの乱心」として切腹を命じるが、庶民からはこれを「世直し大明神」と称えられることになる、という役どころだ。 ■石坂浩二が14年ぶりに大河ドラマに出演! 相島は、田沼の外戚の老中・松平康福(やすよし)を演じる。松平康福は、石見国浜田藩主、下総国古河藩主、三河国岡崎藩主、そして浜田藩主とたびたび国替えを経験。娘を意知に嫁がせ、田沼意次とは親戚関係となる。意次の失脚後も松平定信の老中就任や寛政の改革に最後まで反対したといわれる役どころだ。 そして、今回が14年ぶり、12作目の大河ドラマ出演となる石坂は、“西の丸の爺” 老中首座・松平武元(たけちか)を演じる。松平武元は、吉宗、家重、家治の将軍三代に仕え、家治からは「西の丸の爺」と呼ばれ信頼された「老中首座」。上野国館林藩主でもあり、その官位から「右近将監」(うこんのしょうげん)様と呼ばれ、敬愛を集める、という役どころだ。 ■中村隼人(長谷川平蔵役) コメント 沢山の素敵な俳優さんがたが発表になり、来年の大河ドラマも楽しみだなと思っていた所にオファーをいただけたので、とても驚きました。 主演の横浜流星くんとは、昨年舞台をご一緒してから公私共に仲良くさせてもらっているので、流星くんと映像で共演出来るのが楽しみです。 (“鬼平”こと長谷川平蔵は)長い間、時代劇の中で様々な世代の方々に親しまれている人物だと思います。本作では火付盗賊改方になる前、吉原で放蕩三昧していた若い頃から演じさせて頂くので、カッコイイ平蔵ばかりではなく意外な一面も見せていきたいと思います。 ■生田斗真(一橋治済役) コメント 「鎌倉殿の13人」で源仲章を演じた際、あまりの悪役ぶりに多くの皆様に嫌われる事となりました(笑)。今回は”なんかむかつく仲章”を超えるべく、怪物と呼ばれた男、一橋治済をつとめます。ニコニコしながら邪魔者を次々と排除していく気味悪さを身勝手に演じたいと思います。 横浜さんとは初共演になりますが、ストイックで色気にあふれた俳優さんというイメージがあります。一年半という長い戦いを愛情深いスタッフの皆様とともに、どうか楽しみながら駆け抜けていただきたいです。 昨今、治済が全ての黒幕であり、自らの息子を将軍にすべく暗躍していたのではないか、という説が有力なようです。人当たりが良くて、すごく優しそうなのに、非道な行いを平気な顔でやり遂げていく。そんな治済を目指していきます。 ■眞島秀和(徳川家治役) コメント (「べらぼう」出演の話を聞いて)また大河ドラマに参加できる喜びが大きかったです。時代劇の経験がまだまだ少ないので、一生懸命頑張ります。 将軍としての思慮深さや品格を、探り探り演じています。役どころとしては、田沼意次役の渡辺謙さんとのやりとりがメインになると思いますが、自分らしい家治を演じていきたいです。 台本を読んでいると当時の人々の話し言葉が魅力的で思わず口にしたくなりますし、今とは違う価値観の中、力強く生きる登場人物たちにとても心引かれます。そんな江戸市中と江戸城内の雰囲気の違いも楽しんで頂きたいです。 ■高梨臨(知保の方役) コメント 2018年の「西郷どん」以来の2度目の大河の出演。またいつか大河ドラマに出演したいという目標を持っていたので、お話をいただいてとても嬉しかったです。 今回は実在していた人物を演じるのでさらに身が引き締まる思いです。収録の最初のシーンは大奥でのシーンでした。素晴らしいセットで、その場に存在する喜びと緊張を感じました。 役柄的にたくさんの方とお会いすることはありませんが、眞島さんとは久しぶりの共演、そして渡辺謙さんと初めてご一緒させていただくのが今からとても楽しみで、大変光栄に思っています。 知保の方、そして家基については、史実のいろんな説があり、役柄や思いをどのように表現していくか。知保の方はとても辛い思いもしてきた女性だと思います。視聴者の方にも知保の方の思いが届くように心を込めて演じたいと思っています。 ■奥智哉(徳川家基役) コメント 名だたる役者さん達と江戸の世を生き、政を動かしていくと想像しただけで武者震いしています! 大原拓監督には時代劇を初めて経験させていただいた「大奥」の時にお世話になりましたので、「べらぼう」で成長した姿を見せれたらと思います。 (今回、共演が楽しみな方は)渡辺謙さんです。僕が演じる徳川家基と渡辺謙さん演じる田沼意次は対立関係にあるので、お芝居をご一緒できると思うと凄く楽しみです。 (主演の)横浜流星さんの目が好きです。キレと色気があり、そのうえ役によって力強さと溢れる情熱を感じます。横浜流星さん演じる蔦屋重三郎をとても楽しみにしています! 家基は聡明で、文武両道。政治への強い関心を持ち、田沼意次の政治を批判したり、父親である将軍・徳川家治に対しても自分の意志をしっかりと貫く人でもあります。しかし、若くして亡くなってしまいます。その短い生涯の中で、どの様に生きたのか僕なりに徳川家基を一生懸命演じさせて頂きます。 ■寺田心(田安賢丸役) コメント 「大河ドラマ」というとても大きな場所に田安賢丸・松平定信として参加させていただける事に緊張と幸せを感じています。クランクインが偶然にも僕の16歳の誕生日と重なり、今年もまた思い出に残る日となりました。 小さい頃から、尊敬している渡辺謙さんと、またお芝居で向き合えることが嬉しく、田沼意次役で現場でお会いした時には胸がいっぱいになりました。聡明で芯を強く持ち、いずれは田安家を継いで将軍になるだろうと言われていた賢丸を精いっぱい演じたいと思っています。 定信は日常の些細な幸せを大切にし、国民の事を誰よりも考えたのではないかと僕は思っています。そんな名君、福島の白河藩主を凛々しく演じさせていただきたいと思います。福島の皆様、楽しみにしていただけたら嬉しいです。 ■映美くらら(大崎役) コメント 11代将軍家斉の乳母、大崎を演じます。「すべては家斉のため」。ここを肝に動きたいと思っています。一橋家に仕え、治済をずっと側で見ている、言うなればツーカーで、影の協力者だったかもしれません。 とは言え、果たしてどんな人物になっていくのか私自身も今は未知のところではあります。物語の序盤では、まだ言葉を発することもありません。しかし撮影初日、後の大崎を連想する様な表情を、監督とお話ししながら一瞬だけ織り交ぜてスタートしました。何か一筋のヒントを得たように感じました。 異色な一橋治済の下で上手く差配してのし上がって いく大崎のキャラクターがこれからどのように膨らみ、深めていけるかとても楽しみです。 今回初めて大河ドラマに出演させていただきます。俳優としてずっと夢を抱きつつも、私には雲の上、遠い夢のように思っていたかもしれません。6月にクランクインを迎え、鬘をつけて衣装を纏い、京都の東本願寺をお借りしての撮影が始まりました。目に飛び込んでくるすべてがあまりに壮大で、ようやく事の大きさを実感したかもしれません。心から嬉しいです! 横浜流星さんが演じる蔦重、きっと熱く、人間くさく、生き生きと魅力的に違いありません! その姿が脳裏に浮かび、私も今からとてもわくわくしております。 ■吉沢悠(松本秀持役) コメント 「平清盛」以来、2度目の大河ドラマ出演となります。「べらぼう」は江戸の町が舞台という事で、現代の日本に生きる我々は、今一度“人情“を再確認できるドラマだと感じています。カッコいい男たち、カッコいい女たちが必死に生きている様が魅力の1つだと思います。その中で繰り広げられる人間模様に加われる事が、今からとても楽しみです。 横浜流星さんとは共演経験もあり、とても誠実に役に向き合う方だという印象があります。これから30歳を目前にして、長い時間1つの役に向き合っていく事で、沢山の気づきがあると思います。その時に変化していく彼の姿が楽しみです。 そして私は、渡辺謙さんとご一緒するのが初めてなので、大河の主演を経験し海外で多くの作品に関わられた渡辺謙さんの背中を間近でみれますので、その時間を大切にしたいと思っています。 田沼を支える人物の中でも「松本秀持」と言う人物は理系の考え方をするイメージです。群像の中にいても、どこかで俯瞰にモノを捉えていたり、田沼意次の意向をどうやったら論理的に物事を進めていけるか、と考える人物なのではないかと思っています。どこかでズル賢い考えがあっても面白いかもしれません。そんな一面が演じられたらと 思っていますので、お楽しみに。 ■矢本悠馬(佐野政言役) コメント 思い返せば中学だったか高校の時、黒板にチョークの白い字で『世直し大明神』、ウトウトとしていた授業中の記憶。まさか自分が役者となって演じ出会うとは。佐野政言、どう演じようかとトライ&エラーしている最中です。 初めましての方や、久しぶりの方、大河ドラマは他の作品と比べてもほんとにたくさんの方々と共演できるので、アンテナをビンビンに張って、勉強と刺激!!っと思っています。 佐野政言は、江戸時代中期という時代背景においても、「べらぼう」の世界観においてもスパイスになってくる人物だと思っております。旗本としての野心的な部分や、田沼家に対しての乱心的な部分が品のある怒りに仕上がっていけばいいのかなと、まだまだ漠然としたイメージです。これから勉強して細やかにキャラクターをデザインしていくのが楽しみな人物です。 ■相島一之(松平康福役) コメント (「べらぼう」出演について)単純に嬉しい。私にとってNHKの大河ドラマと朝ドラは特別なものです。子供の時から観ていて、役者になってからは憧れのドラマです。それは60を過ぎた今も変わりません。大河ドラマのスタジオセットに入った時の感動は格別です。一瞬でその時代に連れていかれます。美術最高! そして「べらぼう」。私は落語が好きなので吉原のことはよく考えていました。本当はどんな世界だったんだろうか? 光と影がはっきりとある世界、吉原。このドラマはそこに切り込むのかとワクワクしました。私は武家側の人間なので吉原とは関係無さそうですがどう描いていくのかとても楽しみです。 クランクインして渡辺謙さん、石坂浩二さんとご一緒してます。撮影の合間にいろんなことをお話ししてもらってます。特に石坂さんは芸能界のレジェンド!! 昭和のドラマ、映画、演劇、その他いろいろお話をお聞きして感動しています。だってウルトラQのナレーションのお話が聞けるんだよ!! 役得。感謝! 松平康福さん。これで「やすよし」と読みます。読めないですよね。私も初めて知りました。歴史の表舞台にはなかなか登場しない人だと思います。監督曰く「あまり仕事をしなかった人」!だから長生きしたんでしょうか。 今、田沼意次が飛ぶ鳥落とす勢いで出世してるからじゃあそれに便乗して… となんとなく尻馬に乗っている。でもそんな人、現在もたくさんいるんじゃないかなぁ。そう思うと俄然面白い。いかに仕事してないかご注目を。 ■石坂浩二(松平武元役) コメント 「大河ドラマ」、この響きは本当に特別で懐かしいもので私の心を揺さぶります。徳川幕府を守ろうと昔ながらの手法に固執する松平武元。その古さと我ながらの年の積み重ねを演じたいと思います。 久しぶりに大河ドラマの撮影に臨みましたが、昔から変わらない独特な雰囲気と、伝統的な熱気を感じ感動しました。また、約15年ぶりに渡辺謙さんと新しい作品でご一緒出来るのが楽しみです。 ■大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」あらすじ 18世紀半ば、人口は100万人を超え、天下泰平の中、世界有数の大都市へと発展した江戸。蔦重こと蔦屋重三郎は、江戸郊外の吉原の貧しい庶民の子に生まれ、幼くして両親と生き別れ、引手茶屋の養子となる。 血のつながりをこえた人のつながりの中で育まれた蔦重は、貸本屋から身を興して、その後、書籍の編集・出版業をはじめる。 折しも、時の権力者・田沼意次(渡辺謙)が創り出した自由な空気の中、江戸文化が花開き、平賀源内など多彩な文人が輩出。 蔦重は、朋誠堂喜三二などの文化人たちと交流を重ね、「黄表紙本」という挿絵をふんだんにつかった書籍でヒット作を次々と連発。33歳で商業の中心地・日本橋に店を構えることになり、“江戸の出版王”へと成り上がっていく。 蔦重が見いだした才能は、喜多川歌麿(染谷将太)、山東京伝、葛飾北斎、曲亭馬琴、十返舎一九といった若き個性豊かな才能たち。その多くは、のちの巨匠となり日本文化の礎となっていく。 しかし時世は移り変わり、田沼意次は失脚。代わりに台頭した松平定信による寛政の改革では、蔦重の自由さと政治風刺は問題になり、財産の半分を没収される処罰を受ける。 周囲では江戸追放や死に追いやられるものもあらわれる。蔦重は、その後も幕府からの執拗な弾圧を受け続けるが、反権力を貫き通し、筆の力で戦い続ける。そんな中、蔦重の体を病魔が襲う。 命の限りが迫る中、蔦重は決して奪われない壮大なエンターテインメント「写楽」を仕掛けるのだった。