「万博の魅力はワクワク感」万博グッズ1万点コレクター白井達郎さんの思い
「万博の魅力はワクワク感」万博グッズコレクター白井達郎さんの思い
2025年万博の開催地が23日に決定する。大阪在住の万博グッズコレクター、白井達郎さん(64)は1万点に達する万博グッズに囲まれながら「大阪開催決定」の朗報を待つ。1970年開催の大阪万博を体験して以来、万博研究をライフワークにしてきた白井さん。「鉄道や道路の整備でまちが生まれ変わり、新しい文化や新商品ニュービジネスが提案されるワクワク感が万博の魅力」と話している。 【拡大写真】今年3月、白井さんが所有する万博グッズのひとつ、パビリオンの制服でパレードも行われた
万博グッズコレクションは1万点でなお増加中
大阪府池田市の白井邸。収集した万博グッズが増えすぎて整理が追い付かない。併設してきた万博ミュージアムは現在、やむなく閉鎖中。「家の中もグッズがあふれかえっていまして、申し訳ありませんが」(白井さん)ということで、玄関口での取材となった。 70年大阪万博から48年、コレクションは1万点に達した。「切手やコインにはカタログがあり、カタログに基づいてすべて集めると収集は完了します。しかし、いろいろな企業が製作した万博グッズの全容はだれも把握していません。一体どれぐらいの幅があるのか知りたくて集め始めました」と、万博グッズ収集のだいご味を語る。宇宙の奥行きを探究する壮大な作業とも、どこか通じ合う。 「白井さんなら大事にしてくれるだろう」と、いまだにグッズの引き取り依頼が舞い込む。大阪市の万博関連のイベントでも「日本一の大阪万博グッズコレクター」と紹介されているほどだ。
大阪の商店街に設置されていた照明、万博の盛り上がりの証
情報を求めて自らも動く。各地へ移転した万博パビリオンを追跡調査し、兵庫県内でラーメン店に変身していたウルグアイ館と『再会』。解体時に一部を譲り受け、自宅前面に展示して道行く人たちに公開している。パビリオンの一部とはいえ、市民が気軽にふれあえる貴重な万博遺産だろう。 玄関先を見上げると、「万国博であいましょう」と記された、あんどん型の照明が目に入る。八尾市内の商店で見つけて譲り受けたものだ。 「商店街の各店舗に設置され、夜になると一斉に灯がともったと思われます。地元大阪が万博で盛り上がっていたことが感じ取れますね」(白井さん)