「ADHDなど存在しない!」「うつも勘違いだ!」患者も逃げ出す"ヤバい精神科医"の実態
太郎 僕もまぁ、昔は散々な目に遭いましたよ。睡眠障害と、胸と背中が張り付くような息苦しさがあって初めて精神科を受診した時のことです。初診で処方された眠剤を飲んだらよく眠れたんですが、翌日、足がふらついて駅の階段も登れなくなっちゃったんです。 怖くなって病院に電話したら事務の人が、「先生にはお繋ぎできませんから、我慢できないなら救急車呼んでください」って普通のトーンで言うんですよ! ――で、どうしたんですか? 太郎 その日はなんとか乗り切ったんですが、あとで知人の薬剤師に相談したんです。そしたら、その処方された薬が外科手術の全身麻酔の導入剤として使われる最強の眠剤だったんですよ! その知人に「初めて睡眠導入剤を飲む人には、まずは弱い薬を処方して効かなければ徐々に強くしていくのが投薬の常識。その先生はかなりおかしいから、もう受診するのは止めたほうがいい」と言われすぐに転院しました。でもそのお医者さん、テレビにもよく出ている割と有名な先生だったんですよ。 アヤメ あーー。ありがちですね。マスコミとかネットの書き込みって全然、あてになりませんよね。 あと次々と強い薬を勧めてくる先生はヤバいんじゃないかと思います。当時、私はうつで近所のクリニックに通院して処方薬を飲んでいました。自分では症状は安定していると思っていたのですが、先生が「あなたは悪くなっている、○○という薬に変えた方がいい」って言うんですよ。 でも、その薬についてネットで調べると副作用が強いと書いてあるんです。だから「なぜ、悪くなっていると思うのか?」「その薬はどんな薬なのか?」と尋ねても、上から目線で薬を変えた方がいいと言うだけで、私の疑問についてはまったく説明してくれないんですよ。 太郎 副作用も含めた臨床データを解説した上で、患者が望めば処方を変えましょうというまともな医師もいるからね。その先生はヤバいと思う。 ――これは以前、投資関係の仕事をしている友人から聞いたことなんだけど、彼の顧客の精神科医が飲みの席で「患者は薬漬けにすれば儲かる」と笑いながら話していたというんですよ。その話を聞いて僕は怖くなりましたよ。 アヤメ 私、世の中にはそんな先生がいたとしても不思議だとは思いません。 ――それから僕の知っている女性のうつの患者さんで、先生から「警察を呼びますよ」と言われた人がいます。 アヤメ・太郎 どういうことですか?! ――通っていた病院の院長が突然、辞めて申し送りもされず担当医が変わったみたいなんです。新しい担当医は女医さんだったらしいんですけど、僕の知人はその人から「薬をすべて新薬に変えます」と言われたそうなんです。怪訝に思った知人が「前の先生からはうつ病と言われていたんですけど、記録を見ていますか」と尋ねたら、その女医さんは「以前の診断は間違っていた」と言い出したらしいんですよ。 知人は抗議しても聞き入れてもらえず、混乱して泣き出してしまったみたいなんです。そしたらその女医さんが「警察を呼びますよ」と言い出したようです。その場は、以前から知人をよく知っていた看護師さんが間に入ってなんとか収まったみたいなんですが......結局、知人は看護師さんの勧めで転院しました。 アヤメ その病院、何なんですかね? ――僕の知っている精神科医は「納得できる医師と出会えるまでドクター・ショッピング(病院を渡り歩くこと)しなさい」と言っていました。お医者さんにはいろんなタイプがいるから「患者は自分のためにも妥協しない方がいい」って。