全国の離島が集結 喜界町や徳之島町など特産品出展 東京でアイランダー2024
全国の島々が集まる祭典「アイランダー2024」(国土交通省、公益財団法人日本離島センター)が16、17の両日、東京都豊島区の池袋サンシャインシティで開かれた。鹿児島県奄美群島からは喜界町、徳之島町、奄美群島広域事務組合の3町・団体が出展し、特産品などの展示で奄美の魅力を発信した。 イベントは、全国の離島への関心を高めてもらい、移住促進や観光振興、関係人口の拡大などを目的に毎年都内で開いている。今年が32回目で、北海道から沖縄までの離島の86ブースが並び、約1万人が訪れた。 徳之島町は初の出展。町で生産している「島みかんジュース」やマンゴーやシーニン、ドラゴンフルーツなどがたっぷり入ったジェラート、徳之島高校の「豚みそ煮」などの農産加工品を展示販売した。また徳之島町北部で移住者向けに空き家の紹介などを行っているNPO法人あまみ空き家ラボが移住相談コーナーを設け、2日間で20組近い相談があった。 喜界町は今回で3回目。黒糖ザラメや島の在来かんきつ類「シーク」を材料とした人気のクラフトコーラや炭酸飲料などを展示し、買い求める来場者の姿が絶えなかった。 奄美群島広域事務組合も群島内の奄美黒糖焼酎46銘柄を紹介。都内ではなかなか手に入らない銘柄の試飲が人気となっていた。ステージでは、オンラインで瀬戸内町請島の池地小中学校と会場を結び、離島留学制度などを紹介した。 中学3年生の娘と親子2人で参加した40代の女性=東京都豊島区=は「ダイビングで与論島に行ったことがあり、離島が懐かしくて来場した。島みかんを使ったジュースなどがおいしそうで購入しました」と喜んでいた。