日本に勇気を与えられる宣誓を 青森山田・橋場公祐主将 センバツ
第96回大会の選手宣誓は出場する全32校の主将によるくじ引きの結果、青森山田の橋場公祐主将(2年)が行うことが決まった。 【写真特集】組み合わせ抽選会 センバツ高校野球2024 「10日ほどあるが今からすごく緊張している。高校生らしくはつらつと、日本中に勇気を与えられるような宣誓にしたい」 宣誓くじを引き当て、司会者から思うところを尋ねられると、こう語った。念頭にあったのは、能登半島地震だ。 青森県むつ市の出身。まだ保育園児だった4歳の時に東日本大震災を経験した。共働きだった両親がすぐに保育園に迎えに来られず、不安だった記憶がおぼろげに残る。 能登半島地震が起きた今年の元日は実家に帰省中で、家族でくつろいでいたところ、緊急地震速報が鳴った。石川県に警戒が呼びかけられていると分かり「星稜、大丈夫かな」と昨秋の明治神宮大会準々決勝で1点差の苦杯をなめたライバル校ナインの無事が気になった。 東日本大震災が起きた2011年は地震からわずか12日後のセンバツ開幕だった。このときの宣誓者は「がんばろう日本」と甲子園から呼び掛け、社会の共感を呼んだ。名宣誓としてセンバツ史に刻まれている。 人前に出るのは得意ではない。だが、野球を通じて被災地を元気づけられるような宣誓文を考えるつもりだ。【小坂春乃】