24年第3四半期の化粧品統計、国内・輸入額とも増加
今年第3四半期(1~9月)の化粧品市場は、国内販売金額、輸入金額共に前回同期を上回り、好調を維持していることがわかった。国内販売金額は前年同期比7.9%増、輸入実績は同17.5%増となった。国内・輸入共に最も金額の多い皮膚用(スキンケア)が2ケタ増となった。輸入実績ではカラーメーキャップが約3割伸びた。 ■国内販売金額、前年同期比9.4%増 皮膚用が2ケタ増を維持 経済産業省が先ごろ公表した生産動態統計の2024年9月分確報値を下に、今年第3四半期(1~9月分)の化粧品販売金額を集計した結果、前年同期比7.9%増の1兆268億4810万円となった。 伸び率順にみた類別概要では、「皮膚用化粧品類」が同11.4%増の4585億2743万円、「香水・オーデコロン類」が同11.1%増の64億4398万円で、それぞれ2ケタ増となった。次いで、日焼け止め等を含む「特殊用途化粧品類」が同9.2%増の819億5714万円。「仕上用化粧品類」が同8.5%増の2107億8816万円となった。「頭髪用化粧品類」は同1.5%増の2691億3139万円と他に比べると伸び率は小さかった。 なお、男性皮膚用化粧品は同15.5%増の162億1783万円となった。 ■化粧品輸入実績は同19%増 メイク品が約4割増 一方、日本輸入化粧品協会(東京都港区)がまとめた2024年1~9月期の化粧品輸入実績は、前年同期比17.5%増の3274.4億円となった。 伸び率順にみた類別概要では、「カラーメーキャップ化粧品類」が前年同期比で30.0%増の537.6億円と好調をキープ。「香水・オーデコロン類」は同20.4%増の345.9億円、「ベースメーキャップ・皮膚用化粧品類(ボディ含む)」が同19.2%増の1467.3億円、「頭髪用化粧品類」が同1.1%増の450.1億円となった。「頭髪用化粧品類」が横ばいだった以外は、全て2ケタ増と好調に推移した。 国別では、首位の韓国が同34.5%増の941.9億円、2位のフランスも同25.3%増の822.8億円と好調を維持。シェアは韓国が28.8%、フランスが25.1%となっており、引き続き韓国の躍進が目立つ。