ヤクルト・長岡が7打数連続安打 2年連続母の日お立ち台「帰ったら『ありがとう』って言いたい」
「ヤクルト3-1巨人」(12日、神宮球場) 緑に染まる神宮で、母を思うピンク色がきれいに映えた。そんな特別な一日に2年連続でお立ち台に上がったのが、「2番」に抜てきされたヤクルト・長岡だ。11日から7打数7安打と勢いが止まらない。「帰ったら『ありがとう』って言いたいです」。グラウンドでの躍動が、最高のプレゼントになった。 初回から左翼線への二塁打でチャンスメークすると、犠打を挟んで、この日は広角に4安打。「この打線だったら、僕はチャンスメークしてつなげるだけ」と役割を理解し、強力クリーンアップの前で何度も出塁した。 年に一度の母の日だ。2年連続の活躍に「親孝行だなと思います」とはにかんだ。八千代松陰高時代の17年、母・綾子さんが白血病と診断された。長岡がドナーになるなど、家族で乗り越えて「僕もいろいろあった。今この時間を大切にしたい」と言う。 活躍の裏には、家族とのささやかな時間がある。「電話する時は、結構長時間しますね」。めいっ子や家族、野球と話題は多岐に及ぶといい、ホッと一息つく安らぎの時間だ。長岡は今年も電話で伝える。「いつもありがとう」-と。