“処女懐胎”で話題のエイ、珍しい生殖系の病気だった、妊娠の状態は不明
ラウンドスティングレイの一生
ラウンドスティングレイは平均体長約23センチメートルだが、最大約60センチメートルまで成長する。北カリフォルニアからパナマにかけての太平洋の浅瀬に生息しており、その名の通り、毒とげがある長い尾を除けば、ほぼ完全な円形だ。 野生では、メスは両目の後ろにある噴水孔と呼ばれる呼吸のための穴と体の他の部分からプラスの電場を放出してオスを惹きつける。 ほとんどの動物と同様に、ラウンドスティングレイも有性生殖をおこない、卵子と精子がそれぞれ生体を作るのに必要な遺伝情報の半分を提供する。 生まれるとすぐに、野生のラウンドスティングレイの子どもは独り立ちし、自力で餌を取ることを学び、主に貝やカニを食べる。
シャーロットの今後はどうなる?
水族館のスタッフは「シャーロットの健康と幸福に集中することが最優先事項です。獣医師や専門家と協力し、生殖器系疾患とシャーロットの治療オプションについてより理解を深めていけるよう努力します」と述べる。 「生殖器系疾患の研究は限られていますが、シャーロットの事例と医療処置が科学に貢献し、将来的に他のエイの役に立つことを望んでいます」と水族館のスタッフは書いている。
文=Liz Langley/訳=杉元拓斗