透明感あふれる注目の美少女「池端杏慈」初ヒロイン作いよいよ公開「学校帰りに制服姿で…」
あふれる透明感が令和のシンデレラストーリーを予感させる。女優池端杏慈（17）が、初の実写映画出演でヒロインに抜てきされた「矢野くんの普通の日々」（新城毅彦監督）が15日に公開される。主演FANTASTICS八木勇征（27）相手に堂々の演技を披露している池端は、このほど取材に応じ「リアルな演技ができる女優に」と、未来像を語った。 【写真】「池端杏慈」初ヒロイン作の様子 ◇ ◇ ◇ 美少女の笑顔が輝く。「この映画にこの役で出られることが、すごい幸せです。うれしすぎて今でも実感がわかないです」。女優デビューは綾野剛主演の22年TBS系日曜劇場「オールドルーキー」第7話。病気を克服し、車いすテニスを志す難役をいきなり演じた。同年アニメ映画「かがみの孤城」で声優を務めると、昨年から若手女優の登竜門「ポカリスエット」（大塚製薬）CMに起用され、一躍、ネクストブレーク候補に。今回、女優業3作目にして、オーディションで大役を獲得した。 演じるのは、不運なクラスメートの矢野剛（八木）に恋心を抱く心配性なクラス委員長、吉田清子。愛情をストレートに表現するキャラで「私は清子ちゃんみたいに、自分の思っていることを口に出さないので、言ってから『あ、恥ずかしい』ってなることはそんなになくて。その感覚や『もしこれを言ったらどうなるのかな』というのも、台本を読んで撮影の前日に考えて、書き込んだりしてやってました」と初々しく、役作りに励んだ。 印象に残るのは、矢野くんに対して「私が全力でサポートをしたい！」と宣言するシーン。「まっすぐ目を見て言うシーンがあるんですけど、私自身、もっと矢野君のことをお世話してあげたい、そういう気持ちから生まれた表情。原作を読んでも、清子ちゃんが一生懸命生きていることが伝わって来たので、それを表現できるように、という意味で、あのシーンはうまくいったのかな、と思います」。感情移入に手応えも感じている。 10歳上の八木からは、演者から発信する学びもあった。「現場で演技してみて『矢野君ってこういう性格だから、こうした方がいい』って、八木さんが言ってました。私は初めてで、監督が言うことに一生懸命ついていく、という感じだったんですけど、もっと役について深掘りできたら、台本にとらわれすぎなくていいんだな、と学べました」と刺激を得た。 そんな池端を現場も大絶賛。小川江利子プロデューサーには「一目ぼれした」と言わしめ、八木には「撮影が始まって間もない頃、とある大事なシーンを撮ったのですが、そのときに改めて『吉田さん役には池端さんしかいない！』と思いました」と高く評価された。 女優志望のきっかけの一つとなったのは、綾瀬はるか主演のNHKドラマ「精霊の守り人」（15年）。「お母さんと一緒に見ていて、アクションがものすごく良くて、実際に演技をやってみたらどうなるんだろうな、という興味を持った」。芸能界入りに憧れ、自ら応募したティーン誌「ニコラ」（新潮社）の21年オーディションで1万人超の中からグランプリに輝いた。 今、憧れる女優は杉咲花。「日常生活を切り取った役を自然に演じるってスキルがいる。映画『市子』も見たんですけど、キャラクターがあるけど、つかめない、けどすごく自然。そういう役柄が演じられたら、と思いました」と語った。アクションへの興味も尽きない。清野菜名の「キングダム」や、韓国ドラマ「マイネーム:偽りと復讐」主演のハン・ソヒの演技にも刺激を受け「立ち向かっていく女性の姿ってすごくカッコイイと感じるので、自分でもそういう作品に挑戦してみたいな、と思いました」と目を輝かせた。 インパクトのある「杏慈」の名前も、個性を際立たせる。「慈悲の心をもった、優しい子に育って欲しい」という母の願いが込められた。世界的女優、アンジェリーナ・ジョリーの愛称「アンジー」もちらつく－。そう伝えられると「アンジェリーナ・ジョリーが由来、って言った方がいいですか？」と冗談ぽく笑い、サービス精神にもあふれている。 公開を迎えるにあたり「学生、特に私と同年代の子たちも共感できる作品だと思うので、学校終わりにとか、ぜひ制服で見ていって欲しいな、と思います」。ティーンの輝きと、ヒロインを演じる責任感をたたえたまなざしで呼びかけた。女優への大きな夢をふくらませ「アンジ」のストーリーが幕を開ける。【大井義明】 ◇ ◇ ◇ ◆池端杏慈（いけはた・あんじ）2007年9月8日生まれ。東京都出身。ティーン誌「ニコラ」（新潮社）21年オーディションで1万人超の中からグランプリとなり、今年5月まで専属モデル。女優デビューのTBS系「オールドルーキー」では、病気から立ち直って車いすテニスを志す難役を演じた。昨年から務める「ポカリスエット」CMキャラクターでは、史上初となる椿とのダブルヒロイン。中学時代はバトミントン部で、体育祭リレーメンバーにも選ばれる運動神経の持ち主。身長165センチ。 ◆矢野くんの普通の日々 田村結衣さんの同名漫画が原作。超不運体質な男子高生、矢野剛（八木）はいつもケガまみれ。心配性なクラス委員長の吉田清子（池端）は、ほっとけない気持ちが恋心に？ Travis Japan中村海人、白宮みずほ、新沼凛空、伊藤圭吾、乃木坂46筒井あやめらが共演のピュアキュンムービー。
