気になる「二重あご」、原因と対策は?専門家が解説
*この記事は、フランスの新聞社「Le Figaro」グループが発行する「madame.lefigaro.fr」で掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。 【写真】理想的な顔のプロポーションを持つ「世界一美しい女性」とは? このよく見られる気になる現象は、単に体重過多が原因というわけではない。意外と知られていない他の要因も関係している。美容外科医および再建外科医がその理由を解説する。 二重あごは、特にアングルを下から撮るセルフィーが流行している現代において、最も受け入れがたい欠点のひとつである。その理由は、顔の下部に過剰にしわが寄り、首のラインを隠してしまうことで、頭の位置が変わり、顔の特徴に大きな影響を与えるからだ。しかし、この気になるふくらみはどこから来るのだろうか? 一般的に、疑わしい原因としては、バランスの悪い食事が挙げられ、これが体重増加を引き起こし、結果としてあごの下に脂肪が蓄積されることになる。美容外科医および再建外科医のヤエル・ベンダはこう言う。「体重が増えると、脂肪は非常に簡単かつ迅速に顔に蓄積されます。頬が丸くなり、一般的にあごも影響を受けます」と語る。とはいえ、他にも理由が存在する。詳細は以下の通りだ。
骨格の構造が関係
まず注目すべきは、遺伝という重要な要因だ。好むと好まざるとにかかわらず、私たちは生まれながらにして母親や父親、あるいはその先祖から顔の下部の特徴を受け継いでいる。そして、ある特定の顔の形状はより二重あごができやすいと、美容外科医および再建外科医のヤエル・ベンダは指摘する。「下顎骨(下顎の骨)が十分に広くない場合や、あごが引っ込んでいる場合、その下に位置する皮膚組織が十分に支えられず、非常に早い段階で二重あごが現れる可能性があります」と、ベンダ医師は説明する。
生活習慣による悪影響
水分もこの問題において、決定的な要因となる。水は顎下の脂肪を維持する役割を担っているからだ。「肌が薄く、コラーゲンが少ないほど、皮膚はたるみやすく、その支えの役割を果たしにくくなります」と、ベンダ医師は説明する。 遺伝が原因である場合もあるが、外的な要因にも注意が必要だ。まず挙げられるのは年齢で、加齢によって皮膚がたるんでしまう。この現象にできることはあまり多くないが、不健康な生活習慣がその影響をさらに加速させ、顔に不格好な二重あごを引き起こす原因になる。この点で、タバコとアルコールは悪影響を及ぼす要因となる。これらの習慣が定期的に続くと、皮膚組織の状態が悪化する。「皮膚の血行が悪くなり、栄養が行き渡らなくなるため、肌のハリがなくなります」とヤエル・ベンダ医師は述べる。また、日々の水分補給が不十分だと、皮膚の構造にも影響を与えることを忘れてはいけない。さらに、紫外線の影響も見逃してはいけない敵だ。紫外線は「DNAに損傷を与え、皮膚の再生を妨げる」と専門家は警告する。