ネリの強烈なアッパーがミットに炸裂！

　5月6日（月・祝）東京ドームにて、プロボクシング4団体統一王者・井上尚弥（31=大橋）に挑戦する元世界2階級制覇王者のルイス・ネリ（29=メキシコ）が、23日都内にて公開練習を行った。シャドー、パンチングミットをそれぞれ1ラウンドずつだが、ミット打ちでは力強いパンチで快音を響かせた。 　この日の公開練習を、対戦する井上の父でトレーナーの井上真吾氏が視察。囲み取材に応じ「パワフルなのは感じた」と、ネリの印象を語った。 【動画】ネリの強烈なミット打ち 　真吾トレーナーは、公開練習でのネリを見て「体は大きくは感じない。多分本気ではやってないと思いますけど、パワフルなのは感じました」と語ったが、「キレは、そう感じなかったですかね」とした。 　また、この公開練習前の会見で、ネリ陣営のトレーナーが「井上選手には、もちろんミスもある。井上選手のスパーリングパートナーがメキシコ人で、その意見などを聞いて勉強してきた」と語っていたことについては、「スパーリングパートナーがどういうことを言ったか、ということだと思うんですけど、うちとしてはやりたいことがやれて、そこは何とも思わない」と、問題にはしていない様子だった。 　ネリもまた、井上の弱点を「いくつか見つけている」としていたが、「（試合前の対戦相手は）誰でも言えるんですけど、結局生き物なので、対戦するときに今までの選手も何もできなかった」と、真吾トレーナー。「そこは自分の中では気にならない」と語った。 　ネリからは「私だけでなく井上にとっても、とても厳しい試合になる」との発言もあった。真吾トレーナーも「それは、うちもありますよ。激しい試合にはなると思います。それがどう噛み合うのか、さっくり行くのか、それは本番になってみないと何とも言えない」と語る。ネリからは動きのスローさは感じなかった。アグレッシブなファイトスタイルのネリと井上に激闘の予感だ。