「背後には組織がいるんだぞ」…闇バイト強盗・見張り役「恐怖で支配された捨て駒」逮捕直後の哀れな姿
またもや闇バイト強盗の応募者が捕まった。 10月4日に警視庁捜査1課が強盗致傷と住居侵入の疑いで逮捕したのは、千葉県市川市に住む会社員・河崎律之容疑者(29)だ。東京都練馬区で起きた強盗事件の見張り役とみられる。これで同事件での逮捕者は4人となった。 【戦慄画像】「背後に組織がいるぞ」…闇バイト強盗「恐怖で支配された捨て駒」哀れな素顔写真 「逮捕容疑の事件は9月28日未明3時前に起きました。犯行グループが、練馬区内の住宅の1階リビングの窓ガラスを工具で叩き割り侵入。屋内にいた50代の男性と20代の息子を殴るなどしてケガを負わせたうえ、『金目のモノを出せ!』と脅し『ロレックス』などの高級腕時計2本ほか120万円相当を奪って逃げたとされます。 河崎容疑者ら犯行グループのメンバーは5人で、合流するまでお互い顔も名前も知らなかったそうです。逮捕された容疑者の一人は『(他の容疑者について)誰か知らないが仲間です』と供述しています。彼らは都内のファミリーレストランで落ち合い、トラックで現場の住宅へ向かったとか。SNS上の『即日払いのバイト』などの投稿に応じ、事件に関与したと思われます」(全国紙社会部記者) 本誌カメラマンは逮捕直後の河崎容疑者の哀れな姿を撮影した。警察署から出てきた河崎容疑者は、ガックリと肩を落とし終始うつむきがち。その様子からは、後悔と羞恥の念が感じられた。 ◆「搬送だけで日当10万円」 「指示役は複数いてアカウントを使い分けていたようです。河崎容疑者ら見張り役や実行犯への連絡は、秘匿性の高い通信アプリ『シグナル』を使用。実行犯が逮捕された時には、アプリは消されていました」(同前) 闇バイト強盗の実行犯募集では「ホワイト案件」「荷物の搬送だけで日当10万円」など、危険性がない高額報酬が強調されることが多い。しかし……。 「応募すると顔写真入りの身分証明書の画像送信や、家族構成の明示などを求められます。見も知らぬ実行犯同士が合流すると、指示役の命令は一変。ターゲットの住民に対し『殺すくらい何度も殴れ』『ボコボコにして奪ってこい』と要求するんです。拒否したりためらっていると『ヒドい目に遭うぞ』『家族に危害が及んでもいいんだな』などと脅迫されるとか。 なかには『背後には(反社会的)組織がいるんだぞ。覚悟しろ』と言われた実行犯もいるそうです。指示役たちは恐怖で支配し、実行犯が逃げられないような心理状態に追い込んでいます。約束された報酬が、まったく支払われないケースもある。実行犯や見張り役は捨て駒なのでしょう。いくら逮捕されても、犯行グループの中枢である指示役は痛くも痒くもないんです」(同前) 指示役はフィリピンやカンボジアなど、海外から指令を出していることも多い。捜査が難航する一因だ。警察庁によると’21年9月から今年9月の3年間で、「匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)」による強盗や窃盗などの事件は、少なくとも22都道府県で93件起きているという。
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