『THE W』で人気急上昇のお笑いコンビ「はるかぜに告ぐ」の素顔に迫る!
◇『THE W』決勝進出での大きな変化 ――昨年の『THE W』での決勝進出は大きな話題となりました。周りの反響はいかがですか? といろ:それまでは週1も仕事がないレベルだったので、それで言うとすごい変わりましたね。 とんず:ネタ作る時間もなくて限界ですね。 といろ:違うネタやってほしいって言われるよな。 とんず:でも、ネタのストックがなくて。NSCのときに『M-1』の3回戦にいったから、1本のネタをこする時間が長かったんですよ。みんながネタを作ってるとき、こすり続けてたのもストックがない原因ですね。で、『THE W』に出るとなって、ネタが完成したのが6月ぐらい? といろ:そうやね。 とんず:ストックがないから、ほんまに5本ぐらい作りました。「といろさ~ん……」って連絡しても「寝てました~」って。といろさんは今日も元気いっぱいです(笑)。 ――『THE W』決勝進出もあり、見る人たちの期待も大きいですよね。 とんず:そうなんですよ。ライブを見に来てくれる人って、お笑いが好きだし詳しいので。新ネタ考えるのと、他のお仕事のバランスは難しいところです。 ――仕事に対する姿勢で変化したことはありますか? とんず:なんとなくですけど、得意・不得意みたいなのは見えてきましたね。うまくいっていなくても、“苦手なことだから気にせんとこう”と思えるようになりました。 といろ:しょうがないってね。 とんず:適当にやるとかではなくて、「難しい! 私にはダメやわ!」とか「あのとき助かったわ」って、お互い言い合うようになったかな。とくにテレビとかでな。 といろ:そうやな。本当に全くわかんない状態だったので。大勢いるときの立ち回りは難しすぎます。 とんず:前に出るスキルがないから、当てられたときにキッチリこなそうと。それで、なんとなくのパターンができてきて。といろさんがボケやから、最初の頃は“お前が出な、こっちはツッコまれへんやん!”と思っていたけど。でも、私が出たところで、といろさんはツッコミが全くできないので……。 といろ:全くしない。 とんず:失礼しました。できないんじゃなくて、しないでした。 ――(笑)。 とんず:ツッコミがおらんから、私が出てしまってもボケが死ぬんですよ。ただ、といろさんが前に出るのは無理やって。将来的には出てほしいけど、今はまだ1年目だし仕方ないかなって。 といろ:大勢の芸人さんがいるなかで前に出るのは難しいですね。 とんず:むずいよな。私たちがどんなコンビなのかも知られてないってのもあるし。 ◇母親が似ているから根っこの部分も似てるのかな ――見た目などは真逆に見えますが、似ていると思う部分はありますか? とんず:根っこは似てるよな。がわ(側)の形成はちゃうけど。 といろ:お互いの母親が似ているんですよ。 とんず:パリピの母親な。 といろ:とんずのお母さんとお話しさせていただいたことがあるんですけど、うちの母親と性格が似ているんです。どちらの母親も兵庫出身で、年齢も近くて、共通点が多いんです。とんずのお母さんなんだけど、自分の母親と話しているみたいな感覚になるんですよ。 とんず:うちのお母ちゃん育ち悪いけどなぁ。 といろ:うちの母もよくない。 とんず:あ、そうなんや…(笑)。 といろ:母親が似ているから根っこの部分が似てるんじゃないですかね。 ――ネタに違和感がないことに通じる部分がありそうですね。芸人さんじゃなくてもいいんですが、人生で一番影響を受けた方は誰になりますか? とんず:バンドマンかなぁ。音楽好きで自分もバンドをやってたので、緊張はするけど舞台に立てているんだと思いますね。 ――バンドマンで会ってみたい人なども? とんず:そうですねぇ……。遠いところで言うとRADWIMPSの(野田)洋次郎。 といろ:私が一番影響を受けたのは櫻井翔さんですね。小学校の頃にめちゃくちゃ嵐が流行って、私も好きやったんです。高学歴で話も面白くて、社会的地位もある。 ――社会的地位(笑)。 といろ:それでいて文章もおもしろいんですよ。でも、尖っている部分もある。私もそうなりたいなぁって思いますね。生き様もカッコよくて憧れます。 ――賞を取ることが目標と語られていますが、その次の目標はありますか? といろ:私は通販番組をやりたいですね。一度ハイヒールさんの通販番組に出させていただいたんですけど、意外と向いているなって。言ってみれば紹介するものも決まっていますし、リアクションも決まっているじゃないですか。 ――リアクションも決まっている……? とんず:……これはまずいぞ。ここらへんで終わりにしましょか!(笑) (取材&撮影:TATSUYA ITO)
NewsCrunch編集部