ロシアの経済成長率の予測が「3.2%」に上方修正、昨年10月時点見通しの「3倍」へ
ウクライナ侵攻後、欧米主導の経済制裁を受けるロシア経済が意外な回復力を示している。それでも消えないロシア経済じり貧への不安
IMFは4月、今年のロシアの経済成長率予測を3.2%に上方修正。昨年10月時点での見通し(1.1%)のほぼ3倍だ。【ニューズウィーク日本版編集部】 ■【動画】ウクライナ情報機関、モスクワの空港で「放火」工作を展開...ヘリに火をつける「隠密行動」動画 ただ、成長規模は他国に劣りそうだ。今年の世界GDPにロシアが占める割合は2.948%に上昇するが、その後は低下。3月に通算5期目に入ったプーチンの任期が終わる前年の2029年には2.706%に減少する。 これは1998年の史上最低率(2.83%)を下回る。その年、ロシアはルーブル建て国内債務の不履行に伴い金融危機に陥った。 「3.2%」 IMFが新たに発表した今年のロシアの予測成長率 「2.948%」 2024年の世界GDPにロシアが占める割合 「2.706%」 2029年の世界GDPにロシアが占める割合