バンクシー、カウズら世界のアーバンアートが集結 テレビ朝日開局65周年記念『MUCA展 』、いよいよ東京で開催
ドイツ・ミュンヘンの美術館、Museum of Urban and Contemporary Art (MUCA)のコレクションを紹介するテレビ朝日開局65周年記念 『MUCA展 ICONS of Urban Art ~バンクシーからカウズまで~』が、大分、京都で好評を博し、最終地・東京にいよいよ上陸する。会場は、森アーツセンターギャラリー。会期は3月15日(金)~6月2日(日)。 【全ての画像】テレビ朝日開局65周年記念 『MUCA(ムカ)展 』広報用画像(全5枚) 20~21世紀にかけ、世界の都市を舞台に、言語、文化、宗教、出身地などのあらゆる境界を越えて、社会の不公正や資本主義による格差、人種差別などの問題を世に問うてきた「アーバンアート」。バンクシーに代表されるように、社会のルールや規制に縛られないポップなスタイルが小気味よく、多くの人々の支持を集めてきた。ドイツ・ミュンヘンの美術館、Museum of Urban and Contemporary Art は、25年にわたり、そうした「アーバンアート」と現代アートに特化してコレクションを収集してきた美術館だ。同展では、「MUCA(ムカ))と呼ばれる同館の所蔵品から、10人のアーティストによる60点以上を紹介する。 バンクシーといえば都市空間へのグラフィティでおなじみの素性不明のアーティストだが、今回は彫刻を紹介。古典的な彫像の額に埋め込まれた弾痕 が、伝統芸術に風穴を開け、再構築しようとする意思を象徴する。2006年にバンクシー自身が開催した展覧会『ベアリー・リーガル』で展示され、国際的に彼の名を知らしめた作品でもある。 同じくストリートから浮上したアーティストも登場する。KAWS(カウズ)のアイコンにもなった「コンパニオン」シリーズの彫刻。シェパード・フェアリーは、マーティン・ルーサー・キング牧師へのリスペクトを込めた作品を。どちらも街の隙間に貼り付けられたステッカーなどで目にしたことがあるはずだ。 壁の表面に爆発物を用いて表層を削りとり、作品を制作する「スクラッチ」技法を駆使するヴィルズは、人々の移動や都市化に伴って起こる社会の変化をテーマとしている。ほかにJR、オス・ジェメオス、リチャード・ハンブルトンらによる潮流を目撃したい。 <開催概要> テレビ朝日開局65周年記念 『MUCA(ムカ)展 ICONS of Urban Art ~バンクシーからカウズまで~』 会期:2024年3月15日(金)~6月2日(日) ※会期中無休 会場:森アーツセンターギャラリー
【関連記事】
- <開催情報>テレビ朝日開局65周年記念 『MUCA(ムカ)展 ICONS of Urban Art ~バンクシーからカウズまで~』
- 『小金沢健人×佐野繁次郎 ドローイング/シネマ』神奈川県立近代美術館・鎌倉別館で 現代美術家と同館所蔵作家のコラボレーションで新たな視点を提示
- 『遠距離現在 Universal / Remote』国立新美術館で3月6日から 3年間のパンデミック期間を現代美術を通して考察
- 『さくらももこ展』東京での開催が決定 『ちびまる子ちゃん』など約300点のカラー原画&直筆原稿を展示
- 篠山紀信、米田知子ら7 組が出品 『記憶:リメンブランス-現代写真・映像の表現から』東京都写真美術館で3月1日から