【ESGまとめ読み】ブラックロック新方針、ジェンダーボンドひな型
(ブルームバーグ): 押さえておきたい世界のESG(環境・社会・企業統治)主要ニュースをまとめ読み(6月29~7月5日)。
ブラックロック、ファンド83本に新気候変動対応方針
世界最大の資産運用会社ブラックロックはファンド83本を対象に、投資を厳格な気候目標に確実に合致させるための新たな気候変動対応方針を導入すると発表した。これらファンドの運用資産合計は1500億ドル(約24兆2000億円)。83本のファンドは全て欧州拠点。
世界初の国家発行「ジェンダーボンド」、ひな型示す
アイスランドによる「ジェンダーボンド」の発行は、ジェンダー平等の促進を目指す他国の政府にとってひな型となる可能性がある。同国は先週、5000万ユーロ(約87億円)規模のジェンダーボンドを発行した。女性の地位向上を促すプロジェクトに資金は充てられる。
アライアンスバーンスタインも離脱、脱炭素団体
資産運用会社アライアンスバーンスタイン・ホールディングは、気候変動対策を推進する世界最大の機関投資家グループ「クライメート・アクション100プラス(CA100+)」からの脱退を明らかにした。今年に入ってJPモルガン・アセット・マネジメントやパシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)などが同団体を離脱している。
アップルや村田製など、温室効果ガスの削減強化を提言
米アップルやアマゾンジャパン、村田製作所などの企業連合は2日、GHG(温室効果ガス)などの削減強化を求める提言を発表した。脱炭素を推進する244社が加盟する日本気候リーダーズ・パートナーシップ(JCLP)は、日本政府に対して2035年までにGHG排出量を13年度比で75%削減することや、35年の電源構成における再生可能エネルギーの比率を60%以上とすることなどを求めた。
中古マンションへのEV充電器推進、オリックス系とユビ電提携
電気自動車(EV)の普及に向けて充電設備の不足が問題となる中、オリックス傘下の大京アステージと穴吹コミュニティはEV充電サービスなどを手掛けるユビ電(港区、非上場)と提携し、全国の中古マンションに充電器の設置を進めることで合意した。オリックスは大京アステージなど不動産子会社を通じて日本のマンションの約10%にあたる約54万戸を管理している。