サウナ好き32歳がメジャー連勝へ…今平周吾、賞金王2度決めた日本シリーズJTカップは「好きなコース」
◆10年連続10度目出場 今平 周吾 (32)=ロピア= 日本オープン優勝 2024年シーズンの国内男子プロゴルフツアー最終戦のメジャー、日本シリーズJTカップは28日から4日間、東京・稲城市の東京よみうりCC(7002ヤード、パー70)で開かれる。今季のツアー優勝者をはじめ、賞金ランク上位者ら総勢30人が出場。スポーツ報知では「王者たちの流儀」と題した連載で出場予定の8選手を紹介する。第4回は今平周吾。 温厚な男が珍しく感情をむき出しにした。地元・埼玉で行われた10月の日本オープン。今平は18番、20メートルのバーディーパットを沈めると、雄たけびを上げながらガッツポーズをつくりボールをスタンドへ投げ入れた。「気持ちのいい終わり方だった」。今季初優勝で17年の初Vから7季連続優勝とし、継続中では最長記録。アンダーパーが2人だけのメジャーの難設定を攻略し「苦しい感じのゴルフもできるという自信になった」と胸を張った。 当週にも2回、1年前からはまっているというサウナで心身ともにリラックスした。遠征先ではスーパー銭湯に行き、高温のサウナ室にこもって“無”になる時間が好きだという。「7分間を2~3セット。試合中は1~2セット」とこだわりを語り、「疲れも取れて体もほぐれる。水風呂も気持ちいい」と競技への効果もイチ推しの理由だ。男子ではツアー4勝の堀川未来夢(みくむ、31)が無類のサウナ好きとして有名で、普段からサウナトークをすることもあるという。 日本シリーズには節目の10度目の出場になる。賞金王を2度(18、19年)決めた試合でもあるが、19年(3位)は最終日18番パー3で高速グリーンに泣き、ダブルボギー。V逸を経験した。「惜しい試合もあって悔しさもある。好きなコースでもあるので勝ちたい」。サウナで体を整え、メジャー連勝に挑む。(岩原 正幸) ◆今平 周吾(いまひら・しゅうご)1992年10月2日、埼玉・入間市生まれ。32歳。9歳でゴルフを始め、2008年の日本ジュニアでは松山英樹との最終日最終組対決を制して優勝。高校を中退後、米IMGアカデミーで2年間武者修行。09年全米ジュニア8強。11年にプロ転向。18年は1勝、19年は2勝で2年連続賞金王。通算10勝。165センチ、67キロ。家族は妻。
報知新聞社