ポスティングの小笠原慎之介に米メディアは慎重な意見 「評価を下げる要因」と指摘されたポイントとは
今オフでのメジャー挑戦が有力視されていた中日の小笠原慎之介に対し、球団がポスティングでの移籍を容認したと10月23日、国内各メディアが報じた。そしてこのニュースは海外にも伝わっており、MLBの移籍情報などを扱う『MLB Trade Rumors』が小笠原の特集記事を配信。NPBでの実績や、今後の米球団との契約を論じる内容となっている。 【画像】押さえておきたい「2024ドラフトの目玉」たちを厳選! 注目選手のプレー写真&寸評を一挙紹介 トピックでは、小笠原が18歳でプロ入りし、9年のキャリアがあることなどを伝えるとともに、「身長180cm、体重83kgと、メジャーリーグの典型的な先発投手よりやや小柄だが、過去4シーズンで23試合以上に先発し、140イニング以上を投げている。2023年には、自己最多の160と2/3イニングをドラゴンズで投げた」と昨季までの実績を紹介している。 その上で、「今シーズンは144と1/3イニングを投げ、防御率3.12という安定した成績を収め、自己最高となる3.7%の四球率を記録した」と評する一方で、「しかし、その正確なコントロールとは対照的に、13.6%という自己最低の三振率(K%)が彼の評価を下げる要因となっている」と指摘。 また、三振、四球に関しては過去の数値にも言及し、「オガサワラは過去にはもっと多くの三振を奪っており、2022年には24%、2023年には20.1%の打者を三振させてきた。この時期には四球率も高めだったが依然として優秀な数値だった」などと綴っている。 加えて、同様の体格で今季カブス入りし目覚ましい活躍をみせた今永昇太のメジャー移籍時を振り返っており、「オガサワラの陣営はイマナガとの比較を試みるかもしれないが、イマナガは常に低い防御率と遥かに優れた三振率(ベイスターズでの最終年は29.5%)を記録していた。それでも、オガサワラはポスティング時のイマナガより3歳若いという点は評価されるかもしれない」と分析。それにより同メディアは「複数年契約の可能性はある」としながらも、「イマナガが獲得した5300万ドルの契約と同等の額になることは難しいだろう」などと見解を示している。 今季は今永に加え、パドレスの松井裕樹など、日本人サウスポーが躍動したシーズンとなり、来季に向け小笠原のパフォーマンスを求める米球団も少なくないはずだ。すでに様々な予想が行われている中、27歳の去就には、米球界からの視線がさらに集まることが間違いないだろう。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]