災害時の避難所を35カ所、避難場所60カ所を追加 福島県会津若松市 市民1万6千人の収容可能に
福島県会津若松市は新たに災害時の避難所を35カ所、避難場所60カ所を追加した。避難先を増やし、迅速で安全な住民避難につなげる。4日、市内の會津稽古堂で防災会議を開き、市地域防災計画の修正を了承した。 避難所は被災住宅への危険が予想されたり、損壊したりした場合、一時的な生活場所として市が提供する仮の宿泊施設となる。これまでは市立小中学校や公民館の一部を指定していたが、會津稽古堂やコミュニティセンター、高校や会津大などを追加した。 避難場所は火災などから身を守るため、一時的に逃げ込む場所。新たにコミュニティセンターや保育施設、公園などを加えた。計画修正により、避難所は69カ所、避難場所は198カ所となった。 市内で最大クラスの揺れが想定される会津盆地東縁断層帯を震源とした災害が発生した場合、約1万2千人から3万人が避難所を必要とすると見込まれている。今回の避難所増設で、市内では約1万6千人の収容が可能となる。
市は今後、民間事業者などにも協力を呼びかけ、さらなる安全体制の構築を目指す。 (会津版)