ラグビー【パシフィックネーションズカップ】日本が7トライでサモアに大勝。フィジーとの決勝に進出。
フィジー、サモア、トンガ、カナダ、日本、アメリカの6か国が競う「アサヒスーパードライ パシフィックネーションズカップ 2024(PNC)」準決勝が9月15日に秩父宮ラグビー場でおこなわれ、日本代表はサモア代表を49-27で破り、決勝進出を果たした。 15時05分のキックオフ時点で手元の気温計は32度を示す過酷なコンディションの中、試合開始直後から日本が仕掛ける。ゴールライン前まで侵入し圧力のあるアタックを続け、前半6分にFB李承信のキックパスをキャッチしたCTBディラン・ライリーが先制のトライをマーク。李のコンバージョンも決まり日本が7点を先取した。 その後も攻撃の手を緩めない日本。ゴールライン前に迫るアタックが相手の得点機会を阻止する意図的なノックオンを誘い、10分にペナルティトライを得る。このプレーでサモアのWTBエリザペタ・アロフィポがシンビンとなるが、13分に1人少ない中でフィジーのWTBツナ・ツイタマに反撃のトライを許す。 直後に日本も引き離す。16分に左サイドをブレイクし、右への展開でFB李が再びキックパスを通しWTB長田智希がトライ。ゴールも決めて7点を追加した。25分、29分にPGによる連続得点を与え、サモアに8点差まで迫られるが、39分に左大外まで回ったパスからFB李がトライ、自らコンバージョンも沈めて前半を28-13のリードで終える。 ハーフタイム後も勢いを保つ日本。後半4分にFB李の裏へ抜けるキックパスにWTB長田が反応し、つないだパスをFL下川甲嗣がトライ(G)。さらに7点を追加した。 12分に左サイドを破られてサモアのSHメラニ・マタヴァオにトライ(G)で7点を返されるも、18分には日本もSH藤原忍が敵陣深くでフェーズを重ねた末にトライ(G)をマークし7点のリードを広げる。 32分にはSOに移った李のキックからカウンターを受け、サモアのCTBメラニ・マタヴァオにトライ(G)を奪われるが、試合終了間際の39分にゴール前スクラムから途中出場のFB髙橋汰地がトライ(G)でゲームを締めた。最終スコアは49-27。サモアとの対戦史上最多得点、最大点差で日本が勝利を収めた。 プレーヤーオブザマッチには、コンバージョンを全て成功させ、キックパスも含めゲームをコントロールした李承信が輝いた。 エディー・ジョーンズHCは今日の準決勝を、プールBの2戦から「ステップアップ」ができたゲームであると振り返った。見据えるフィジーと対戦する決勝戦についてはディフェンス、特にラック周辺とキックチェイスの守備がテーマになるとし、重点的なトレーニングに臨むことを明言した。 PNCの決勝戦は9月21日に東大阪市花園ラグビー場で、準決勝でアメリカを破ったフィジーと日本が対戦する。