対話型AI「Claude」のAnthoropicがAWS、アクセンチュアと提携 生成AIの勢力図、台風の目となるか?
ChatGPT「一強」からの脱却
世界中を席巻し、対話型AIの代名詞となったChatGPTだが、その地位は早くも絶対的なものではなくなってきている。Anthoropicが開発する対話型AI「Claude」は、「GPTよりも高性能かつ安価」と評判だ。 Anthoropicは元OpenAIの幹部らが2021年に立ち上げたスタートアップで、2023年3月にAWSが同社に最大40億ドルの巨額出資をしている。AWSのほか、グーグルからも出資を受けているAnthoropicらは、「OpenAI・マイクロソフト」の強力な対抗馬になりつつある。 Claudeの魅力のひとつは、一度に大量のトークンを処理できることだ。GPT-4は最大3万5,000トークンであるのに対し、Claudeは10万トークンと3倍近くになる。さらに価格も安く、APIコストはGPTの4分の1~5分の1程度。最近はAnthoropic以外にも安価なモデルが続々と登場していることから、OpenAIは法人営業で苦戦しているとThe Informationは報じている。 Anthoropic、AWS、アクセンチュアの連携により、生成AIの勢力図はどう変わっていくか。1年後はきっと、今とは違う景色が広がっていることだろう。
文:矢羽野晶子 /編集:岡徳之(Livit)