マジか⁉ 片山晋呉がついに8番アイアンを抜いて8Uを実戦投入! 「外国人選手並みの高さが打てる」
レギュラーツアー通算31勝の永久シード選手で51歳の片山晋呉のキャディバッグからついに8番アイアンが抜かれた。国内男子ツアー「三井住友VISA太平洋マスターズ」の初日、片山は8番ユーティリティを投入した。 片山が8Iの代わりに入れた8Uはこんなやさしい顔なの!? 片山の美しいスイングもお届け【写真】 今季のレギュラーツアー「フジサンケイクラシック」では、「ボールが上がるし、ガッツリ振っても左にいかない。楽なんです。これならレギュラーで戦える」とレギュラーツアーの硬く締まったグリーンでもボールを止められることから7番アイアンを抜いて7番ユーティリティを入れた。 当時から「8番もアイアンからユーティリティに…」と示唆していたが、9月の「バンテリン東海クラシック」以来のレギュラー出場となった今週、8番ユーティリティが完成。7番ユーティリティと同じ、キャロウェイ『パラダイム Ai スモークユーティリティHL』。33度を3度寝かすなど、リアルロフト36度ほどに設定している。 キャディバッグにアイアンは9番の1本のみ。その下はPW、48度、54度、60度とウェッジが並ぶだけ。「アイアンが1本なんて世界初じゃない?」と笑いも出るが、8番ユーティリティの威力を見せつける。 大会前の練習日には「スピンが入るからコントロールしやすい。高い球もフェードも簡単に打てる」とドロー、フェード、高弾道、低弾道とさまざまな球種で練習場のピンに絡めた。 ユーティリティというとつかまり過ぎてしまいそうな気もするが「全然そんなことないの。逆に(低スピンの)最近のボールだと8番アイアンでフェードを打とうとするとスピンが足りない。でもユーティリティならしっかりコントロールできる」とうなずく。 高い球を打つと「外国人選手はこんな高さなんだろうね」と硬いグリーンでも止められる弾道を見せる。「160ヤードの距離でもこれならピンを狙える」。最高の武器を手に入れ、過去2勝を挙げ、昨年6位タイに入った今大会で優勝争いを視野に入れる。 51歳の片山は今年のシニアツアーでは初優勝を遂げ、2位に3回入るなど11試合に出場して賞金ランキング2位につけている。その一方でレギュラーツアーはここまで9試合と少ない出場で賞金ランキングは92位(404万円あまり)。高額賞金大会の今週、優勝争いをして上位に入れば、昨年落とした賞金シード復活も見えてくる。 片山はこうも付け加えた。「ユーティリティは無理に振ろうとしないからスイングもよくなるよ」。無駄な力を入れずにきれいに振れる。アマチュアにとっても自分に合ったユーティリティは最高の武器になりそうだ。 ◇ ◇ ◇ 徹底的にやさしさを求める片山晋呉。関連記事【ウソだろ!? 片山晋呉は7番アイアンも抜いちゃったの? レギュラーで戦うために7Uを投入「最高の球が打てる」】を読めば、その強さの秘密が分かる。