自民党・平井卓也議員が明かす「自民党の政策を理解するAI“自民党GPT(仮) ”が既に実在」
大規模言語モデルのAIに「1+1=2」という計算はできない ~「“1+1=2”だ」という世の中の人の発言やデータを持っているだけ
平井)AIについては、大規模言語モデルが急に賢くなって、一般の人が使えるようになったところが大きいと思います。でも、よく考えるとこのモデルは、「1+1=2」という計算はできないのです。「世の中の人はみんな“1+1=2”と言っているぞ」という情報の答えなのです。このロジックを皆さん誤解しています。何かを考えて物事を答えているのではありません。情報のあとにくる確率論だけです。 飯田)相場観のようなものを示している。 平井)そうです。「“1+1=2”だ」というのは、世の中の人の発言やデータでそうなっている。意外とそれが意識されておらず、「すごく賢いものができた」と思われていますが、そうではありません。 飯田)「AIに意思決定させる」というようなものではない。 平井)そんなことをさせてはいけません。壁打ちの相手としては、いちばんいいと思います。
自民党の政策を最も理解しているAI「自民党GPT(仮)」が既に実在している
平井)実は自民党の広報本部は、既にAIを実装しています。開発には数ヵ月ほど掛かりました。日本中のどのAIよりも、自民党の政策をいちばん理解しているAIが存在しているのです。名前はつけていないので、仮に「自民党GPT」とか。ラジオで話してしまいましたが、来年(2024年)はそれを使っているということをオープンにしようと思っています。 飯田)ここで言ってしまって、いいのですか? 平井)いいのです。機能として優れているところは、要するに言葉の選び方です。政策をつくらせることはできないけれど、「ある政策を、誰を相手に優しい言葉で説明するか」という。例えば、「今回の経済対策を小学生にもわかるように」と言うと……。 飯田)つくってくれるわけですか? 平井)それなりのものが出てきます。