みんなで育てたサケの稚魚2万匹 「元気に帰ってきてね」と由良川で放流会
京都府福知山市猪崎の由良川右岸で16日、市民らが育てたサケの稚魚の放流会が開かれた。家族連れら約80人が参加し、大きく育って古里に戻ってくることを願って放流した。 サケのふるさと由良川を守る会(衣川務会長)主催。生まれ育った由良川に帰るサケの学習を通じて、河川環境の美化啓発と子どもたちに郷土愛を育んでもらいたいと、2008年から実施している。 衣川会長がサケの生態について説明したあと、市内の家庭や中学校などで、受精卵から世話してふ化させた分に、守る会が育てた分を合わせて計2万匹ほどを放流。子どもたちは「バイバイ」「元気に帰ってきてね」などと言いながら、バケツに入れた体長約5センチの稚魚をゆっくりと川に流した。 自宅で育てた100匹を放流した福知山丹陽こども園の荒賀大輝君(6)は「エサをあげたりして育てた。死なないで、また由良川に帰ってきてほしい」と話していた。