衆院選の投票所まで無料送迎 大阪・箕面のレンタカー店「地元に恩返し」
衆院選（15日公示、27日投開票）の投票率向上につなげようと、箕面市のレンタカーショップ「まらねろモータース箕面瀬川店」が投開票日の27日、投票所に行くのが難しい人を無料送迎するサービスを実施する。近隣の高齢者らの声を受けて企画。同店を経営する高田宗慶（ひろのり）社長（45）は「稼働していないレンタカーを活用し、投票率アップに貢献したい」と話している。 サービスは、同店から車で往復30分圏内に住む箕面市民が対象。事前に予約を受け付け、指定の場所まで同社のレンタカーを派遣。市の投票所まで送迎する。 生まれ育った箕面市で平成11年に起業した高田さん。レンタカー事業や中古車販売など自動車関連の事業を幅広く展開している。 同店の近隣の住民や高齢の知人から「投票所まで行くのに苦労している」との声を聞き、無料送迎サービスを思いついた。稼働していないレンタカー数台を用意する計画で、高田さんは「高齢者や幼い子供連れの家族にも利用してもらえるのでは」と予想している。 創業から20年以上が経過したこともあり、社会貢献活動に力を入れる高田さん。昨年、レンタカー利用者に同市のイメージキャラクター「滝ノ道ゆずる」をデザインしたマグネットシートを無料で貸し出すサービスも始めた。シートには「高齢者の方が乗車してござる」「遠方からのお客様でござる」などと周囲のドライバーに安全運転を促すメッセージをあしらい、利用者に好評という。 今年9月には、交通事故が発生する危険性が高い交差点の情報をまとめた「危険区間マップ」を作成し、レンタカー利用者に配布している。高田さんは「これからは地元に恩返しがしたい」と力を込めた。 先着30人。26日午後5時締め切り。予約・問い合わせは同店（072・737・8135）。（格清政典）
