ソフトバンク2017ドラフトは残り一人…巨人で再出発する高橋礼らの奮起に期待
今シーズンからソフトバンクから巨人に移籍した高橋礼投手(専大松戸出身)。2019年には23試合に登板して12勝をマークし、新人王を獲得。翌2020年は中継ぎで23ホールドを記録して一気に飛躍したかと思われたが、2021年以降は登板機会が減少。ここまでのキャリア6年間で17勝12敗23ホールドという結果だ。 【一覧】2023年 プロ野球 引退・退団・戦力外選手リスト キャンプに向けて自主トレの模様が先日報じられたが、新天地で再ブレークのきっかけをつかみたい。それは自身のキャリアのためというのはもちろん、同期に対して意地を示したいというのもあるだろう。 高橋がドラフト指名された2017年、ソフトバンクは育成選手を含めて11人を獲得。各選手が常勝軍団のなかで競争をし続けてきたが、高橋を含めた本指名5人のなかで球団に残っているのは1人だけ。入団して6年、厳しい結果となってしまった。 唯一残ったのはドラフト5位・田浦文丸投手(秀岳館出身)。昨シーズンはキャリアハイとなる45試合で、防御率2.38という結果をマーク。NPB2年目に1軍デビューを果たして、8試合に登板。4年目の2021年には19試合に登板して初勝利を掴むなど、徐々に結果を残すようになってきた。今シーズンも結果を残し、安定して1軍で登板することができるか。 高橋を含む残りの4人は既にソフトバンクにはおらず、移籍ないしは現役引退を決心した選手たちだ。 ドラフト1位・吉住晴斗投手(鶴岡東出身)は1軍登板が叶わないまま、2021年に引退。ドラフト4位・椎野新投手(村上桜ケ丘出身)も2023年を最後に引退。2019年には36試合に登板して5勝2敗6ホールドを記録したが、登板機会が減っていき、戦力外となってしまった。 椎野とともに、2023年に戦力外となった同期でドラフト3位・増田珠内野手(横浜高出身)は、ヤクルトで再出発となった。これまで1軍には52試合に出場してきたが、特に昨シーズンはキャリアハイとなる35試合に出場。ここからソフトバンクの戦力として活躍が期待されてきた中での戦力外。新天地・ヤクルトでブレークすることができるか。 今シーズンも現役を続けるのは3人いるが、ソフトバンクに残っているのは田浦だけ。増田とともに、高橋は新天地で再出発となるが、新人王のタイトルを獲得した以上、簡単には終われない。再び常勝軍団・巨人で競争をすることになるが、厳しいレースを勝ち抜き、1軍のマウンドで活躍する姿を見せて欲しい。