626個のろうそく 露天風呂一帯を幻想風景に 夜空には大輪の花/岡山・真庭市
「キャンドルファンタジーin湯原温泉」(湯原の里振興プロジェクト委員会主催)が21日、岡山県真庭市湯原温泉の砂湯を中心に開かれ、626個のろうそくの明かりが露天風呂一帯を照らし、幻想的な風景を作り出した。 【写真】打ち上げられた花火を楽しむ人たち
同イベントは2000年(ミレニアム)を迎える記念として1999年に開かれ、現在も続く人気の恒例行事。「ろ(6)てん(・)ぶ(2)ろ(6)」という語呂に合わせて用意されたろうそくが、湯けむりが立ち上る砂湯の周りに並べられ、多くの観光客らはその絶景に見入っていた。
この日は冬至でもあり岩風呂の中にはユズが入れられ、入浴を楽しむ人の姿も。午後8時半には湯原ダムを背景に花火が上がり、あったかい湯につかりながら夜空に咲く色とりどりの大輪の花を眺め、ゆったりとした時間を満喫した。
倉敷市から訪れた城市真樹男さん(50)は「情報を知り期待をしながら来てみると、あまりのすばらしさで感動した。再度、湯原に来てみようと思う」と笑顔で話していた。
湯原温泉は西日本有数の温泉地で、美作三湯の一つとしても知られる。1981(昭和56)年に暁教育図書出版がまとめた「全国露天風呂番付」で「西の横綱」に選ばれた。
津山朝日新聞社