バレー女子、日本はカナダに2セット先取しながら逆転負け 主将の古賀「好き放題された」
13日のバレーボールのネーションズリーグ女子福岡大会第3日。日本は勝てばパリ五輪が確定するという一戦を落とした。試合前、世界ランキング6位だった日本は、同10位のカナダ相手に2セットを先取しながらの逆転負け。主将の古賀は「意思疎通ができていなかった」とうなだれた。 【写真】カナダに敗れ、観客にあいさつする古賀、岩崎、井上ら ちょっとしたズレが試合の流れを変えていった。有利に試合を進めていたかに見えた第1、2セット。古賀の見え方は違った。「ここはレフトというときに逆サイドに(トスが)上がったりしていた。そこがかみ合っていない」。 その違和感は第3セット以降、試合に明らかな影響を及ぼした。日本の強打はなかなか決まらなくなり、速攻も対応された。正セッターがネーションズリーグから岩崎(埼玉上尾)に代わり、場数の不足が露呈した格好。古賀は「(課題を)整理しないといけない。もう一回、スタッフも巻き込んで話し合っていきたい」と次戦を見据えた。 敗れたとはいえ、フルセットでの敗北だったのは救いだ。セットカウントが影響する世界ランキングのポイントで、失ったのは7・69と最小限にとどめた。五輪出場に有利な状況に変わりはない。(石原颯)