【プレビュー】ホームで勝つ。それが横浜FMの初の決勝進出の条件| AFCチャンピオンズリーグ
【国内サッカー プレビュー】24日、AFCチャンピオンズリーグ準決勝第2戦が横浜国際総合競技場で開催。アウェイでの第1戦を0-1で落としてしまった横浜F・マリノスが、ホームで韓国の蔚山現代と対戦する。
クラブ史上初の決勝進出の条件はシンプルだ。勝つしかない。いや、勝てばいい。90分を終えた時点で勝っていることが最低条件だが、仮に1点差で勝利し、トータルスコアで並び120分の戦いを強いられたとしても勝たないといけない条件は変わらない。ホーム・横浜国際総合競技場で横浜F・マリノスの意地を見せるときがやってきた。 1週間前の敵地での第1戦は0-1で落とした。しかし、2試合合計のスコアで決着が付くと考えれば、その差はあるようでないようなもの。十分にホームでの第2戦でひっくり返せるスコアである。第1戦はGKポープ・ウィリアムのファインセーブに助けられたシーンもあったが、決定機と呼べるシーンを何度か作れており、決して内容で引けを取った訳ではない。むしろ手ごたえはある。 その好感触を結果に結び付け、ファイナルへのチケットをつかみ取るために大事になるのは、先制点だろう。トリコロールに染まる“日産”で先手を奪えれば、間違いなく勢いは加速する。エースのアンデルソン・ロペスや技巧派レフティーのヤン・マテウスに加え、しばらく戦列を離れていた快足ウイングのエウベルが復帰する可能性もある。ほかにも多士済々の日本人アタッカーも控えており、得点源となれるタレントはそろっている。まずは多くのチャンスを作ることが求められる。 この期に及んでアタッキングフットボールにブレはない。攻め勝ってこそ横浜FMである。ハリー・キューウェル監督が指揮を執り始め、4カ月ちょっと。まだまだ発展途上ではあるが、試合をこなすごとにチームとしての練度は高まりつつある。この壁は決して乗り越えられない壁ではない。 第1戦目は公式戦6連戦の6試合目と過密スケジュールの中でのゲームとなったが、今節に向けては1週間の準備期間を取れ、心身ともにコンディションは万全で挑める。舞台は整った。宿敵韓国の最強王者・蔚山現代を退け、日本の横浜F・マリノスが決勝進出の権利をつかみ取る。