「テレ東解禁も」ファンクラブは別会社、人気タレント“退社”と…STARTO社が抱える「不安材料」
旧ジャニーズタレントの多くが移籍した新事務所『STARTO ENTERTAINMENT』が発足して、間もなく1年が経とうとしている。故・ジャニー喜多川氏の“性加害問題”の影響が仕事に及ばないか心配されたが、どうやら杞憂に終わったようだ。 【写真】中山優馬 9年間支え続ける「年上彼女」と居酒屋&カラオケ&お泊まり♡♡デート 『Snow Man』『SixTONES』『SUPER EIGHT』『Travis Japan』などは、旧事務所時代からすでに人気だったが、移籍後、その勢いはさらに増している。 また、10月3日にはテレビ東京が同事務所の所属タレントの新規起用を再開する方針を明らかにした。グループはもちろん、ソロ活動しているタレントたちも順調そのものに見える。 ◆ファンクラブの莫大な収入を手放して 一方で、一抹の不安を感じている業界関係者もいる。 「毎年まとまったお金が入ってくるファンクラブビジネスはとても重要。旧ジャニーズ事務所時代に立ち上がったファンクラブがどうなるのかが注目されましたが、『STARTO』社が引き継ぐことはなく、今年の10月2日に発表があったように『SMILE-UP.』社から独立して別会社『株式会社FAMILY CLUB』となり、『STARTO』社とはほぼ関係がなくなりました。 ジュニアは違いますが、ほとんどのタレントに関しては年会費が4000円です。会員は1300万人と書いているところもありましたが、退会した人の会員番号がそのまま欠番となっているので実際にはもう少し少ないと思います。それでも仮に半分としても年間300億円近くの収益があったわけですから、それが入ってこないとすれば、これは痛いでしょうね」(大手芸能プロ幹部) ただそこは旧ジャニーズタレント。人気はゆるぎなく、ライブはいつも超満員。グッズもバカ売れ。ファンクラブの収入がなくても『STARTO』社の収益も相当なものだと思われるが、 「そうとは言い切れない」 と言うのはスポーツ紙芸能担当記者だ。 「舞台セットを見てわかる通り、彼らのコンサートはめちゃくちゃ製作費がかかるんです。どのコンサートもほぼ赤字で、よくてトントン。その分をグッズの販売で補うことになります。全体としての収益はそれほど多くはないということです」 新人が育っていないことも「不安材料の一つ」なのだという。 「新しいタレントが育ってきているのか、見えてこないですね。既存のグループが勢いよく活躍しているうちはいいですが、どんなアイドルもいつかは失速していくもの。どんどん新人を発掘・育成していかねばなりません。俳優系の事務所ならそれほど気にしなくてもいいのかもしれませんが、アイドルを多く抱える事務所はそれをしないと先細りしていく」(前出・大手芸能プロ) ただ、『STARTO』社で新人発掘・育成がまったくされていないというわけではない。 ◆『美 少年』金指に続く退所者も 「コンサートでは、8~9歳くらいの男の子たちが先輩たちのバックで踊っていました。数はけっこういましたよ。先日、『timelesz』のオーディション番組が話題になりましたが、通常のオーディションも開催しているようです。新会社は経営と運営をハッキリ分けていて、運営は取締役CMOに就任した井ノ原快彦さんが中心になってしっかりやっています。新人の育成も彼が担当していますが、素人同然のところから育て上げるのには時間がかかるのだと思います」(前出・スポーツ紙記者) そのための“応急処置”なのか、近々“旧ジャニーズJr.の再編”が行われるという。 「10月11日には『美 少年』金指一世が11月1日に『STARTO社』を退所することが発表された。ですが、彼以外にも退所するメンバーはいるようです。実際に今月中に発売されるアイドル誌に載るグループの写真に、写っていないメンバーがいると聞きました。それもけっこう人気のあるメンバーで……」(女性誌記者) そこで『STARTO社』にファンクラブが別会社になったことでの経営への影響やジュニアの退所や再編成について質問状を送ったが、期限までに回答は得られなかった。 人気タレントの独立は、事務所にとって大打撃だ。ジャニーズの“呪縛”が解け始めたように見えたが、新事務所の前途は思いのほか多難のようだーー。
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