初めて営業職になった人が最初に実践すべきこと
基礎を固めるには「ルール通り」に
配属されたばかりですと、今までの経験を生かした活動をしたい、という方もおられるでしょう。そのオリジナリティーを発揮する前に、大前提である所属部署のルールを確認し実行することが必要です。このルールを「マナー」と置き換えていただいても構いません。 営業パーソンは会社の最前線であり顔ですので、それぞれが属人的なルールで動くことはNGです。 識学では、誰でもできるルール(姿勢のルール)を作る必要があるとお伝えしております。私がいつもお話している、営業パーソン向けで、誰でもできるルール例を2つ紹介いたします。 Q:上司や顧客と会食に行ったとき、翌(営業)日の朝に、御礼の電話・メールをする 取引先や上司から、懇親や息抜きで食事に連れてもらったことはありませんか。 私は立場がどうであれ、30年間御礼を伝えることを欠かしたことはありません。これは社内であれ、社外であれ同じです。 御礼を言われるために食事に誘ったわけではない、と言われるかもしれません。しかし、そのままの社風で育ってしまうと「御礼をいう必要はない、逆に迷惑かもしれない」と部下側は認識してしまうものです。 逆に社会的に上位者の方ほど、御礼を頂戴することもあります。 御礼を言える人、言わない人、どちらもいる状態になりますが、どちらを次の機会に誘いたくなるでしょうか。 Q.会議室へご案内され、お茶を出された方に、目を見て深々と御礼を伝える 営業職になりたての頃は商談で頭がいっぱい、緊張してしまうものです。 仕事の手を止めて、あなたを案内してくださり、時にはお茶を出してくださる方に丁寧に御礼を言えているでしょうか。 会社には様々な業界の営業パーソンが来られます。決定権者が「今回の営業さんはどう?」と信頼のおける受付の方に聞くことは、よくあることです。実は、経営者のご親族が受付をされているケースもあります。 決定権者にだけ営業スマイルで挨拶し、礼儀が正しくする。そんな営業さんに、大事な予算や戦略運営、ひいては事務所に何度も訪問してもらいたいでしょうか。 競合ひしめく営業職の中では、商品力・価格・サービスなどを比較されることは言うまでもありません。しかしながら営業パーソンとの継続的なやり取りを続けたいかどうか、というのは非常に大きなファクターになります。 「なんとなくあの営業さんには、もう来ないでほしい」と言われたら挽回は難しいのです。 後編ではルールの大切さについて解説していきます。 文/識学 この記事はマネジメント課題解決のためのメディアプラットホーム「識学総研」による寄稿記事です
@DIME編集部