グラウンド横の仮設住宅に住むエース、独立リーグでNPB入り目指す
能登半島地震で被災した石川県立穴水高の東野魁仁(かいし)投手(3年)が来春、独立リーグ・石川ミリオンスターズ(金沢市)に入団する。17日に入団会見に臨み、「能登の人たちに名前を覚えてもらって応援される選手になりたい」と述べた。2年後のNPB入りを目指して頑張りたいという。 【写真】穴水高のエースとして石川大会で活躍した東野魁仁投手=2024年7月13日、石川県立野球場、砂山風磨撮影 東野投手は191センチ、80キロ。長身から投げ下ろす直球と変化球を武器に、今夏の石川大会でも主将・エースとして10人のチームを引っ張った。 元日の地震では穴水町内の自宅が全壊。約4カ月間、穴水を離れて金沢市内のみなし仮設住宅などで過ごした。学校まで片道90キロを母に車で送ってもらい、練習に励んだ。いまは穴水高グラウンドの隣にある仮設住宅で暮らす。会見では「被災された方でまだ家が直っていない方もいる。そんな人たちに元気や勇気を与えられるような活躍ができたらと思う」と話した。
朝日新聞社