『愛について、ある土曜日の面会室』のレア・フェネール監督が描く、産科病棟の過酷な現実と助産師たちの成長 映画『助産師たちの夜が明ける』
助産師の声をもとに、産科病棟のリアリティを描き出すフランス映画『助産師たちの夜が明ける』。この度、本作の予告映像が公開された。 本作は、若い助産師たちが出産に立ち合い、突きつけられる現実に驚きながら成長してゆく様子を、実際の出産シーンを織り交ぜながら、ドキュメンタリーのようなリアルなタッチで描いた感動作。 監督を務めたのは『愛について、ある土曜日の面会室』で、ヴェネチア国際映画祭正式出品をはじめ、ルイ・デリュック賞等を受賞した、レア・フェネール。 5年間の研修を終えたルイーズとソフィアは、念願の助産師として働き始める。しかし、その期待に反するように緊張感が大きくのしかかる。貧困、移民、死産。さまざまな事情を抱えて産科病棟を訪れる人々。オーバーワークとストレスに押しつぶされそうになりながらも、新しい命に出会う日々の喜びが助産師たちの結束を強めていく。 本作の脚本執筆にあたっては俳優と助産師が参加するワークショップを行い、俳優たちが助産師の話をもとに即興でシーンを作っていくという手法がとられた。これを基に『みんなのヴァカンス』『よりよき人生』の脚本を手掛け、レア・フェネール監督とは初長編監督作『愛について、ある土曜日の面会室』でもタッグを組んだカトリーヌ・パイエが、監督とともに脚本を共同執筆。 撮影には6つの病院が使われ、助産師たちが俳優に技術的指導や医療手順の説明を行い、脇役も務めるなど全面的な協力のもと行われた。出産シーンの映像は、実際にこれから出産する産婦と家族の許可を得て「絶対に出産を妨げない」と助産師にも了解を得た上で撮影されている。 映画『助産師たちの夜が明ける』は、2024年8月16日(金)より全国順次公開。
otocoto編集部