【災害】6・29豪雨から25年 被災地からのメッセージ
災害の記憶を継承
地元の河内小学校。当時、学校の体育館は避難所となり多くの住民たちが身を寄せました。あれから25年。子どもたちはその場所で毎年、災害について学んでいます。この日は、当時勤務していた元教員がその時の記憶を語りました。 ■当時1年生の担任 山田都代美さん 「私が図工室にいたら、お母さんと生徒がやってきたんです。もう全身泥だらけ、びちゃびちゃです。そして傷だらけです。大丈夫ですか、と聞いたら何がですか?と傷を負っていることが分からないくらい、無我夢中で逃げてこられたんですね」 子どもたちからは質問が相次ぎました。意識は変わってきているといいます。 ■講演を聞いた6年生 「雨とか表現しきれないくらいの強さだと知った」 ■講演を聞いた5年生 「早く避難することとか、持ち物を確認したい」 「いち早い避難を」今田さんは災害を経験した一人として、こう訴えます。 ■今田さん 「本人たちがそういう意識を持たないと同じことの繰り返し。大きな(災害の)時は命がもうない」 「何もなくても“良かったね”という状態で帰れるのが一番ベスト」 決して忘れることのない記憶をどう教訓としていかしていくのか。29日、豪雨災害から25年を迎える被災地が訴えています。 《2024年6月28日放送》