優勝を目指して何が悪いんだ!【大島康徳の負くっか魂!!第93回】
運は自分で引き寄せるもの
秋季キャンプでの僕。背番号2の小笠原道大はまだヒゲがないですね
テニス全豪オープンで大坂なおみ選手が優勝した翌朝、大坂選手の素晴らしさについて、たくさんの方がテレビで解説されていました。僕には、テニスについてあれこれ語ることができるほどの技術的知識はありませんが、同じプロのアスリートとして(OBですが)、勝負師として(こちらは“指の運動”で現役です)、彼女のメンタルについては分かるつもりです。 第2セットにチャンピオンシップポイントが来たとき、「勝った! と思った」と言っていましたね。当然だと思います。僕も、そう思いました。でも、その先に落とし穴があり、そこからぼろぼろになってしまいました。 勝負は、そういうものです。一瞬の油断で流れが一気に変わります。ただ、そこで自分を見つめ直し、立ち直った。それが彼女の成長なのだと思います。 トッププレーヤー同士の試合、しかも世界一を懸けた試合です。そんなに簡単に勝てるわけがありません。あのとき、おごることなく、謙虚に自分のプレーに集中しようと切り替え、そして、実際、そのように自分をコントロールできたこと。それが素晴らしい結果につながったのだと思います。 スポーツには「流れ」という言葉がよく使われます。要は「運」ですね。勝負の中で、そういうものを感じる場面は誰にでも経験があるでしょうが、本当の「運」は・・・
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週刊ベースボール