AJCCを制したR.キング騎手(撮影：小金井邦祥)

　現在、短期免許で来日中の外国人騎手4名は、それぞれ2月末から3月頭までの騎乗予定。ちょうど折り返しのタイミングとなる今、ここまでの成績を振り返り、各自の強みを探してみよう。 　最多の7勝を挙げているのはA.ルメートル騎手。71戦して[7-10-9-45]の勝率10%、複勝率37％。回収率は単複ともに100％を超えている。芝やダート、距離を問わずどんな条件でも安定しているのが強み。あえて特徴を探すなら、1枠が[2-2-0-3]、8枠が[2-1-3-6]と、極端な枠で好成績であること。また、ディープインパクト系でも[3-1-2-8]と活躍が目立つ。 　次は唯一の女性騎手であるR.キング騎手を見てみよう。AJCCのチャックネイトでJRA重賞初制覇を果たしたのは記憶に新しい。ただ、馬券的な狙い目は芝の短距離。芝1200～1600mでは[1-3-4-3]の勝率9%、複勝率73％。馬券に絡んだ8頭中、実に7頭が5番人気以下なので、絶対に押さえておきたい。もう一点、7～8枠で[3-1-3-7]と好成績を残しているのも注目ポイントだ。 　R.キングスコート騎手は来日当初苦戦が続いたが、徐々にフィットしてきた。1月21日以降に限れば[3-4-1-11]の勝率16%、複勝率42％。さすがは本場のダービージョッキーという存在感を見せている。どちらかといえば1800m以上、そして時計のかかる馬場が得意であることを覚えておきたい。 　最後は凱旋門賞ジョッキーのR.ピーヒュレク騎手だ。キングスコート騎手と同じく徐々に本領を発揮してきた。芝に限ると1～2枠で[1-2-2-5]と好成績。今週のきさらぎ賞では有力候補ビザンチンドリームに騎乗予定だが、枠順は要チェックとなる。