相次いだ防カメ映像や情報の提供、逮捕につながる 北九州中学生殺傷
北九州市小倉南区のファストフード店「マクドナルド322徳力(とくりき)店」で14日夜、中学3年の男女2人が刃物のようなもので殺傷された事件で、福岡県警は19日、男子生徒に対する殺人未遂容疑で同区長尾2、無職、平原政徳容疑者(43)を逮捕した。県警は逮捕後に記者会見を開き、多くの人々から防犯カメラ映像や情報の提供があり、逮捕につながったと明らかにした。 【写真】北九州中学生2人殺傷 40代男性を逮捕 県警小倉南署の持丸宗徳署長は逮捕後に開いた会見で「多くの方々が不安な日常生活を強いられた。ようやく被疑者の逮捕に至りました。多くの方々にご協力をいただくとともに、県民、市民に限らず、全国各地から多くの情報提供をいただいた。通学路の安全確保にご尽力いただいた地域住民の方々、自治体関係者、生活安全パトロール隊などの有志の方々のおかげです」と感謝の言葉を述べた。 事件では市立中3年の中島咲彩(さあや)さん(15)が腹を刺されて失血死し、同級生の男子生徒(15)も腰のあたりを刺されて致命傷になりかねない深い傷を負った。現場で捜査を指揮してきた県警捜査1課の橋本浩輔課長は「まだ15歳。将来ある中学生を巻き込んだことは許せない。卑劣極まりない。不眠不休で必ず捕まえる思いで捜査してきた」と話した。【河慧琳、井土映美】