「どうかよろしくお願いします」キャリーで猫を遺棄、張り紙には元飼い主からのメッセージが…保護ボランティア「とても愛されていた子だろうな」
保護ボランティア「遺棄は犯罪。でも飼い主は本当は一緒にいたかったと信じたい」
そんな少し慎重派の猫は、「ざます」ちゃんと名付けられました。張り紙とともに置き去りになったざますちゃんとの出会い。親分さんはこう感じたそうです。 「遺棄は本来なら悪です。犯罪です。ただ、遺棄しなければならなかった理由はそれぞれにあると思います。遺棄された場所、そこに願いを託した張り紙があった子に関しては、苦渋の決断なはず。否定的な意見も多いですが、実際に自分がその立場になったらどうするのかなんて分かりません。ざますの飼い主さんは本当は一緒にいたかった。そう信じたいです。そうであれば、自分の出した決断を飼い主さんは一生背負っていくことになりますし、苦しむと思います。それで充分だと思うので、私は落ちていたからもらった、ということにしました。 おそらくですが、今の時期はどこに相談しても引き取りはしてくれないかと。困った時に頼れる場所がない世の中に問題があると思っています。人の目につくところに、そして張り紙を貼って置く。遺棄ですが、そこには飼い主さんのざますへの最後の愛があると私は感じました」 今後、ざますちゃんの様子を見ながら里親募集をする予定です。また親分さんは個人で猫の保護活動をしているボランティア。主に保健所からの保護や、他のボランティアが引き取れない時にレスキューをしているとのこと。今は負傷の猫を保護することが多いとか。おうちにお迎えした「ふらぼぁ」ちゃんは、保護時にカラスに襲われて下あごが骨折しご飯を自力で食べられず、親分さんがシリンジでご飯を食べさせているそうです。 ◇ ◇ キャリーごと遺棄されたざますちゃんについて「福ねこハウス」さんがInstagramに投稿し、たくさんのコメントが寄せられるなど話題になりました。 「この炎天下に置き去りなんて… 捨てられていい命なんて無いですよね」 「貰うわ♡最高!!ざます、世界一幸せになるんだぞ!!」 「ざますちゃん、これからの猫生は幸せ満開まちがいなし」 「人間って最低な生き物だ!!でも、家族に迎えてくれる人も居て少し安心」 「良い方に拾われて良かった」 (まいどなニュース特約・渡辺 晴子)
まいどなニュース