ココノススキノ来場、想定の1.3倍 開業4カ月間で400万人 「普段使い」の店舗好調
札幌市の繁華街ススキノの複合商業施設「ココノススキノ」が30日で開業半年を迎えた。「昼も眠らない街ススキノ」を掲げ、手ごろな飲食店や暮らしに身近な衣料品店などの店舗構成が奏功。開業から今年3月末まで4カ月間の来館者数は延べ約400万人と想定の1・3倍となり、2024年度は年間1千万人の来館を見込んでいる。現在は空きテナントもあるが、9月に道内外のラーメン店が入るフードコートを新設。本年度中に全てのスペースが埋まる見通しだ。 【動画】ココノススキノ 11月30日開業
ココノススキノは昨年11月30日に開業。地上18階、地下2階建てで市営地下鉄すすきの駅に直結。化粧品や衣料品などの物販や飲食店は地下2階~4階、5~7階には大型映画館、7~18階はホテルが入る。全館で85店のテナントが入居できるつくりで、開業当初は約50店でスタート。現在は70店が営業している。 施設を運営する東急不動産SCマネジメント(東京)によると、特に日中の来客数が想定を上回った。物販に100円ショップやスーパー、ドラッグストアを集めたため、近隣や地下鉄沿線の住民、ススキノ周辺で働く人が普段使いで訪れているという。 ススキノならではの楽しみも提案する。3階のフードコートではビールなど酒類も提供。地下1階の酒販店では買った酒を店内で飲める「角打ち」も楽しめる。ココノススキノの志村敦史総支配人は「『昼から飲める』『0次会』『はしご酒』といった、札幌駅や大通エリアとは違う価値を提供できている」とみる。