国士舘にエール続々 グラウンド近く、そば店夫婦喜び/多摩市長、選手と力強い握手 /東京
<第91回センバツ> ◇「録画準備は万全」 グラウンド近く、そば店夫婦喜び 第91回選抜高校野球大会に出場する国士舘高(福田三郎校長)の部員は、多摩市にある国士舘大多摩キャンパスのグラウンドで日々の練習に励んでいる。授業を終えた部員は、世田谷区の校舎から電車やスクールバス、自転車を乗り継ぎ、約1時間かけてグラウンドへ。10年ぶり9回目のセンバツ出場に、同市内からも祝福や激励の声が上がっている。 太田吉美さん(55)、正美さん(42)夫婦が切り盛りする「満留賀(まるが)そば」(同市豊ケ丘4)は、グラウンドから車で5分ほど。永田昌弘監督(61)は30年以上前からの常連で、コーチ陣と一緒にお気に入りの「かき揚げそば」を食べたり、練習試合のある日は出前を頼んだりしている。 指定席という座敷の一番奥で「昼ご飯を食べながら、熱心に野球談議をしている」と正美さん。おなかいっぱいで練習や試合に臨んでほしいという思いから、通常の1・5倍ほどの「特盛り」を振る舞っている。 センバツ出場が決まったときは夫婦で大喜びしたといい、吉美さんは「甲子園で永田監督が勝利インタビューを受ける場面の録画準備は万全です」と話した。【川村咲平】 ◇「多摩市を挙げて応援」 市長、選手と力強い握手 国士舘の選手たちは19日、入場行進で掲げるセンバツ旗を手に多摩市役所を表敬訪問し、阿部裕行市長に甲子園での活躍を誓った。 松室直樹主将(2年)は「練習させてもらっている多摩市への感謝と恩返しの気持ちを、甲子園のプレーで表現したい」と決意表明。阿部市長は「いつも皆さんがここ(多摩市)で頑張っていることがとてもうれしい。市を挙げて応援します」とエールを送り、力強い握手を交わした。【川村咲平】 〔都内版〕