トランプ前大統領、またも『ワールドシリーズの呪い』を撃破か 日本ではドラゴンズ優勝で政変が起こるジンクスも
暗殺未遂事件すら追い風にして復権を狙う共和党のドナルド・トランプ前大統領(78)と女性初の大統領を目指す民主党のカマラ・ハリス副大統領(60)が激突した米大統領選は5日、全米各地で投開票され、トランプ氏が勝利宣言した。実は大統領選の結果には、メジャーリーグのワールドシリーズの勝敗が絡んだジンクスが存在していた。 ◆過去の米国大統領選とワールドシリーズの勝者【写真】 例外もあるが、大統領選ではアメリカン・リーグの球団が勝った年は民主党の候補が、ナショナル・リーグ球団が勝った年に共和党の候補が敗れるというジンクスがあった。52年からは7連続で的中。80年代から90年代はジンクスが崩れ始めたが、2000年代以降もある1年を除いてその法則が続いていた。 今年は大谷翔平選手(30)を擁するドジャースが4勝1敗でヤンキースを下して世界一に。この法則にあてはめれば、今年は民主党の大統領が誕生する年。カラーと同じドジャースブルーが選挙の後押しになるか、ひそかに注目されていた。ただし、2000年以降にそのジンクスが覆されたのは16年。トランプ氏が初当選した年だった。2度にわたってワールドシリーズの”呪い”を打ち破る勢いとなっている。 しかもドジャースの本拠地ロサンゼルスがあるカリフォルニア州は民主党の大票田で、ハリス氏は2日、自身のX(旧ツイッター)に同球団のデーブ・ロバーツ監督(52)と電話で話す動画を公開。ハリス氏が「ドジャースファンの夫が(優勝パレードを)見てましたよ」「うれしい知らせのお裾分けをありがとう」と語ると、ロバーツ監督も「あなたが西海岸のチームを応援していたことも知っています」と答えていた。 ドジャースとゆかりがある日本の政治でも中日ドラゴンズにまつわるジンクスが存在する。中日が初の日本一に輝いた54年には造船疑獄に絡んで年末に吉田茂内閣が総辞職。中日が巨人のV10を阻止した74年には、年末に田中角栄内閣が金脈問題で総辞職。巨人との優勝争いを制した82年には中曽根康弘内閣が発足するも、翌年の衆院選ではロッキード事件の余波で自民党は大敗。昭和最後の年に頂点に立った88年には、翌年にリクルート事件の影響で竹下登内閣が総辞職。中日が開幕11連勝で優勝した99年には小渕恵三内閣が高い支持率を維持していたが、翌年に急病のため退陣している。 落合博満監督が率いた04年には政変が起きなかったが、リーグ優勝した06年と日本シリーズ制覇を果たした07年の翌年には、安倍晋三内閣と福田康夫内閣が短命で相次いで退陣し、民主党への政権交代の引き金になった。さらに10年にも民主党政権が不安定のまま翌年に菅直人内閣が総辞職。今のところ中日最後の優勝となっている11年の翌年には民主党が衆院選で大敗して下野。その後は中日が低迷期に入ると、自民党が長期政権を築いている。 今年はリーグ最下位だったが、10月の衆院選で自民党が大敗した。
中日スポーツ