ジェラルド・ジェンタ氏がデザインを手掛けた「クレドール ロコモティブ」が復活
【クレドール(CREDOR)】から、ブランド誕生50周年を記念した限定モデル「ロコモティブ」を、8月9日(金)より発売する。価格は176万円(税込)、数量限定300本となる。 【関連画像】WATCHNAVI編集部による試着レビューを紹介
ジェラルド・ジェンタ氏がデザインしたクレドール
クレドールは1974年に高級ドレスウオッチブランドとして誕生した。クレドールの語源である「黄金の頂き」には、国産腕時計として、品質と美しさの頂点を極めていくという思いがこめられている。そのクレドールが、ブランドならではのオリジナリティを持った「唯一無二のデザイン」を追求したモデルが「クレドール ロコモティブ」である。時計デザイナーのジェラルド・ジェンタ氏によって手掛けられ、1979年に発売。ジェンタ氏は、時計史に残る様々な傑作モデルを生み出し、その前衛的で多彩なデザインから「時計界のピカソ」と称された。「クレドール ロコモティブ」は、ジェンタ氏とセイコーの深い友情と相互の尊重を象徴するモデルとして、クレドールの歴史に刻まれている。
開発当時、ジェンタ氏は何度も日本を訪れ、セイコーと親密な関係を築いていた。セイコーのために時計をデザインすることに喜びを感じていたというジェンタ氏は、「クレドール ロコモティブ」を、数々の名作とともに自身の重要な作品の一つと考えていた。「ロコモティブ」という言葉には「機関車」と「牽引力となるもの」という2つの意味も持つ。これは、モデル開発時にジェンタ氏が、「クレドールを牽引し、未来を担うモデルになってほしい」という願いを込めて付けられているそうだ。実際に、「クレドール ロコモティブ」の誕生を契機として、ケースやバンドのデザインに一層の多様性が生まれ、現在まで継承されているクレドールのオリジナリティの確立に大いに影響を与えることとなった。 ジェンタ氏の寡婦であり、ビジネスパートナーでもあるイヴリン・ジェンタ氏は、「亡き夫は、常にアジアの国や文化に親しんでおり、何度も日本を訪れる中で、その文化、特に職人たちの技を極めようとする姿勢、細部へのこだわり、一目置かれる高度な技術を愛し、セイコーのために働けることを光栄に思っていました。そんな彼ですから、この作品が蘇ることを知ったら、きっと喜ぶと思います」と語っている。