福岡・北九州市の事件を念頭に・・・「常に身の回りで発生するという危機感を持って警察官も対応」 大阪府警貝塚署が「刃物での襲撃事件」想定訓練
金融機関での犯罪が増加する年末に向け、大阪府貝塚市の銀行で刃物での襲撃事件を想定した訓練が行われました。 大阪府貝塚市内の池田泉州銀行貝塚支店で17日、職員が刃物で襲撃される被害を想定した避難誘導などの訓練が行われ、職員や貝塚警察署員ら35人が参加しました。 訓練は口座開設をめぐるトラブルが起き、職員が刃物で脅される想定で行われました。「犯人」が大声を上げて刃物を取り出すと、職員が警察に通報。その後、警察官が駆けつけ、犯人を取り囲んで制圧しました。
訓練後、大阪府警貝塚署の赤澤俊也生活安全課長は、福岡県北九州市で中学生2人が何者かに刺された事件を念頭に「殺傷事件はいつ何時、どこで発生するかわかりません。常に身の回りで発生するという危機感を持って、警察官も対応していきたい」と話しました。 また、池田泉州銀行貝塚支店の太田恵二支店長は「緊急時の確認はやっているものの、いざというときに躊躇なく行動できるかは改めて大事だなと感じた」と話しています。 警察は金融機関を狙った犯罪が増える傾向にある年末に向けて警戒を強化しています。