慢性白血病で虹の橋を渡った愛犬、バディのような関係性は変わらず…「毎日ありがとう」今も声をかける
優しい笑顔で、飼い主さんを見つめるゴールデンレトリバー。版画家として活躍する石川真衣さん(@ishikawamai)と暮らす犬・エースくんは、同じく一緒に暮らすアヒルのヨバンくんと凸凹の関係性でSNSで人気を博していました。ボールキャッチが下手だったり、短気なヨバンくんに理不尽に怒られてしまったりと、なんとも愛らしい性格。「ケンカが起こっても、最後はいつも許してくれる優しいわんこでした」と石川さんは振り返ります。エースくんは慢性白血病と膵臓がんを患い昨年6月に虹の橋を渡りましたが、今あらためて愛犬と過ごした時間をどのように感じているのか、石川さんに話を聞きました。 【写真】理不尽すぎ? アヒルにいきなり怒られて挙動がおかしくなるエースくん
■まるで人のような個性「多くの人が優しく肯定してくれてとても嬉しかったです!」
エースくんとの出会いは、石川さんが24歳の時。そこから10年もの時間を一緒に過ごしたと言います。現在は版画家として大学で教鞭をとったり、人気アニメとのコラボや個展の開催まで活躍の幅を広げている石川さんですが、大学を卒業したての頃は心細さを感じ思い悩むことも。「エースが居てくれたから孤独を感じず版画を頑張れました」と話します。 海に行って波を眺めたり、軽井沢でアイスクリームを食べたり、流星群を見に夜中の公園へ行ったり、お花見ピクニック、花火大会、バーベキューなど、エースくんとの思い出があふれるように蘇るそうです。 「一緒に遊んだなかで、特に今でもよく思い出すのが、小さいぬいぐるみです。エースくんはぬいぐるみが好きでした。大きなぬいぐるみより、小さいぬいぐるみの方が好きで、よく両手の間に挟んで抱きしめるように一緒に寝ていました。エースが喜ぶと思って私が大きなぬいぐるみをクレーンゲームで取って渡しても、興味を持つのは当日だけ(笑)。毎日大切にしてるのは小さいぬいぐるみでした。エースくんの優しい性格があらわれていて大好きなのでよく思い出します」(石川さん、以下同) Xでは、アヒルのヨバンくんと一緒に庭を探索するエースくんが、ボールキャッチに挑む姿も。ゆるやかに投げられたボールも一発キャッチができず、顔や身体にボールが当たっても嬉しそうな様子に「下手くそなところが愛おしい」「犬だからって、できるわけじゃないよね」「楽しそうだからいい」と反響コメントが集まりました。 「パピーの頃からキャッチが苦手で、木の棒・ボール・おやつなどを私がキャッチしやすいように優しく投げても、いつも頭や胸に当たって落ちてしまいました。エースくんは泳ぎも、走りも、ボール遊びも苦手で、どちらかというとインドアな性格です。こんなゴールデンレトリバーもいるんだな、人間と同じだな、と思っていました。そんなエースくんの個性を多くの人が優しく肯定してくれてとても嬉しかったです!」