県庁食堂の食券を偽造、課長級職員を処分 自宅のコピー機利用 岐阜
岐阜県庁舎2階の食堂の食券を偽造して使用したとして、県は22日、県砂防課の課長級男性職員(50)を停職4カ月の懲戒処分としたと発表した。「(事前購入した)食券をワイシャツの胸ポケットに入れたまま洗濯をしてしまった。その分を取り戻そうと思った」と話しているという。 県によると、職員は昨年6~7月と今年2月に自宅のコピー機を使って食券計6枚ほどを偽造し、昼食時に食堂で数枚使ったという。 食券は10枚つづり(当時4800円)で販売され、ミシン目で切り取って1枚ずつ使う。それぞれに購入日時が印字されている。 食堂の委託業者が2月、受け取った食券の中にミシン目がない不自然な食券を見つけた。翌日、不自然な食券と同じ日時が印字された食券の使用者を警戒し、この職員を特定した。 職員は県の聞き取りに対し、県警から偽造有価証券行使と詐欺の疑いで取り調べを受け、書類送検されたと説明。今月8日に不起訴処分となったという。(保坂知晃)
朝日新聞社