映画『ビニールハウス』:「人間の暗部をのぞきたい」イ・ソルヒ監督が“最悪の連鎖”を描く理由
【作品情報】
監督・脚本・編集:イ・ソルヒ 出演:キム・ソヒョン、ヤン・ジェソン、シン・ヨンスク、ウォン・ミウォン、アン・ソヨ 製作年:2022年 製作国:韓国 上映時間:100 分 配給:ミモザフィルムズ シネマート新宿、ヒューマントラストシネマ渋谷、ヒューマントラストシネマ有楽町、アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開中
【Profile】
イ・ソルヒ LEE Sol-hui 1994年生まれ。成均館大学校で視覚芸術を学んだ後、韓国映画アカデミーで映画監督コースを専攻。2021年、『Look-alike』(短編)が第22回大邱インディペンデント短編映画祭のコンペティション部門に、『Anthill』(短編)が第26回釜山国際映画祭Wide Angle部門にノミネートされ注目される。初の長編映画『ビニールハウス』は、第27回釜山国際映画祭でCGV賞、WATCHA賞、オーロラメディア賞を受賞し、新人監督としては異例の3冠を達成。さらに第44回青龍映画賞、第59回大鐘賞で新人監督賞にノミネートされた。 稲垣 貴俊 INAGAKI Takatoshi ライター/編集者。海外映画を専門に、評論やコラム、インタビューなど幅広い文章を、書籍・雑誌・映画パンフレット・ウェブメディアなど多数の媒体で執筆する。国内舞台作品のリサーチ・コンサルティングも務め、近年は『パンドラの鐘』(杉原邦生演出)や木ノ下歌舞伎作品などに参加。