「困っている人を助けたのに…」パワーショベルで走行し運転免許取り消し 処分の撤回求めたが最高裁も訴え認めず…それでも男性は「これからも人助けをしていきたい」
「誰よりも免許を大切にしてきた」高田さんは上告を決意
高田さん側は、大阪高裁での判決を不服として、去年4月末に上告しました。その際、高田さんは次のように上告への決意について話していました。 (高田さん)「私が今上告を決めたのは、若い頃から2年前まで大型免許を含め、誰よりも免許を大切にしてきたと思っているからです。人助けをしたのになぜ…と苦しむ日々は今も続いていますが、このままでは取り消された免許が、自分の罪の代償として受け入れなければならなくなってしまいます。パワーショベルが特殊自動車に該当した時の矛盾も含めて、今回上告を決断しました」
最高裁は上告を棄却「苦しみぬいた約3年間」でも「目の前の困っている人を助けたい」
免許を再取得し仕事も再開し始めていた高田さん。祈るような思いで、最高裁の判断を待っていました。しかし・・・。今年1月18日付けで、最高裁は高田さんの上告を棄却する決定をしました。決定の通知を受けて、MBSの取材に高田さんは次のように話しました。 (高田浩一さん)「法律は何のためにあるのか? 疑問とともに苦しみぬいた約3年間でした。善意で行ったことが罪とされ処罰を受けたのに、法のテーブルにも上がらなかったこと、それは残念でなりません」 高田さんは一連の裁判結果を受けて「法的には処罰を受け入れなければなりません」と話しました。最後に、これからも”人助け”を行なうかどうかについて聞くと、悩まずに「これからも目の前に困っている人を助けていきたい」と答えました。