【小泉恵未コラム】マイルCS南部杯参戦のミックファイア渡辺和雄調教師、第1回を勝った父との思い出「この勝利がなかったら…」
14日に盛岡競馬で行われる第37回マイルCS南部杯。大井生え抜きの南関クラシック三冠馬ミックファイアが参戦します。管理する渡辺和雄調教師にお話をうかがいました。「第1回の南部杯を勝ったのが、うちの父親(高崎所属の元調教師、渡辺和泰さん)の管理するグレートサーペンだったんです。この勝利がなかったら、僕は調教師になっていなかったかもしれません」。高校2年生の和雄少年が、当時はまだ中継がなく、ビデオで見たお父さまのレース。水沢競馬場のダート1600メートル、優勝賞金は当時で2000万円と高額だったため、家のテレビやビデオデッキが新しくなり、周りも大いに盛り上がったそう。 群馬の進学校に通い、将来は税理士か会計士かと考えていた渡辺少年が、初めて競馬の世界に興味を持ち、ここから大学は麻布大獣医学部へと進みます。「そんなきっかけの南部杯にミックファイアで初挑戦できることが何よりうれしいです。盛岡には両親も応援に来てくれます」と笑顔を見せます。チャンピオンヒルズでの放牧も功を奏し、体は厚みが増し、トモにハリが出て、推進力も増しているそう。「目に見えて成長しています。うちの厩舎は吉原騎手との相性も、盛岡などは特にいいので楽しみです」。ミックファイアは古馬としてここからが真価を問われる大事な局面。今後は中央やサウジ、ドバイの海外遠征など飛躍できるよう、まずは南部杯”親子制覇”を目指して頑張っていただきましょう! では秋華賞の予想です。ミアネーロの林厩舎から、ステレンボッシュの国枝厩舎へのリクエストで実現したと報道されている併せ馬。ミアネーロがとてもいい気配で、思わず主役にしてしまいました。大外ですが、セキトバイーストも調教良し。あとは戦績からオークスワンツー馬は外せません。チェルヴィニアは右回りとテンションがどうかがポイントです。ステレンボッシュも外枠に入ってしまったので要注意。好枠はクイーンズウォーク。穴馬はタガノエルピーダ、ラビットアイ、コガネノソラで勝負! (フリーアナウンサー)
中日スポーツ